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ESMO免疫腫瘍学会:免疫療法の基礎から最新研究まで

がんの免疫療法の開発および普及 に尽力する欧州のプラットフォーム、欧州臨床腫瘍学会(ESMO)2019年免疫腫瘍学会が12月11日から14日までスイスのジュネーブで開催され、全世界から約千人が参加する。

この学会は、急速に進展するこの分野全体の概観を、最新の進歩から計画段階のものに至るまで 、基礎研究、トランスレーショナル研究、臨床研究の各研究者や、免疫学者、腫瘍内科医に向けて発信するものである。

学会のプログラムには、以下のような免疫腫瘍学分野の最新テーマに関する興味深いセッションが多数予定されている。

人工知能(AI)と免疫腫瘍学の出会い [12月13日金曜日14:30中央ヨーロッパ標準時(CET)]

投与量または投与回数の低減によるコスト削減[12月14日土曜日11:00(CET)]

がんとCAR T細胞-Carl H. June氏による基調講演[12月11日水曜日13:00(CET)]

免疫療法の有効性と抵抗性のメカニズム-2019年ESMO Award免疫腫瘍学部門受賞者、Thomas Gajewski氏による基調講演[12月12日木曜日14:20(CET)]

以下の試験の最新結果が発表される予定。

・LBA1―各PD-L1タンパク質(SP142、SP263、22C3)の免疫組織化学染色検査、および血液中の腫瘍遺伝子変異量(bTMB)から見たバイオマーカーサブグループ別のアテゾリズマブ(販売名:テセントリク) の臨床的有効性について、IMpower110試験の結果。

・LBA2―進展型(ES)小細胞肺がんを対象とするデュルバルマブ (販売名:イミフィンジ)とプラチナ製剤+エトポシドによる初回治療の安全性、薬物動態、免疫原性について、CASPIAN試験の結果。

・LBA3―進行非小細胞肺がん(aNSCLC)の初回治療としてのニボルマブ(販売名:オプジーボ) +プラチナ製剤2剤併用化学療法 と、プラチナ製剤2剤併用化学療法のみとを比較する、CheckMate 227試験Part 2の最終解析結果。

・LBA4―PD-L1陽性進行非扁平上皮非小細胞肺がんを対象とした、初回治療としてのペムブロリズマブ (販売名:キイトルーダ)単独療法の奏効とKRAS変異との関連について、KEYNOTE-042試験の結果。

・LBA5―転移性非扁平上皮非小細胞肺がんの初回治療として、ペムブロリズマブ+化学療法とプラセボ+化学療法を比較するKEYNOTE-189試験において、KRAS変異が有効性に与える影響。

また、以下の主要テーマについて、専門家パネリスト による討議が行われる。

・腫瘍変異量を日常診療に取り入れる―その標準化に向けて

・免疫療法でのステロイド薬と副腎皮質ステロイド薬の使用

・種々のがんにおける初回治療としての免疫療法

・固形がんの併用療法

翻訳林 賀子

監修橋本 仁(獣医学)

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