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FDAが進行腎細胞がんにペムブロリズマブ+アキシチニブを承認

2019年4月19日、米国食品医薬品局(FDA)は、進行腎細胞がん(RCC)患者の一次治療にペムブロリズマブ(商品名:キイトルーダ、Merck & Co. Inc.社)とアキシチニブの併用療法を承認した。

本承認は、進行RCCに対する全身治療を受けた経験のない861人の患者を対象に行われたランダム化、多施設共同、非盲検試験であるKEYNOTE‑426試験(NCT02853331)に基づいている。患者は腫瘍のPD-L1発現状況に関わらず登録され、3週間ごとにペムブロリズマブ200 mgの静脈内投与および1日2回アキシチニブ5 mgの経口投与を受ける併用療法群、またはスニチニブ50 mgの経口投与を1日1回4週間受けた後に2週間休薬する群に無作為に割り付けられた。治療は疾患進行の確認または許容できない毒性が認められるまで続けられた。ペムブロリズマブの最長投与期間は24カ月であった。

主要有効性評価項目は、全生存期間(OS)と、RECIST 1.1.に基づき盲検下での独立中央判定で評価した無増悪生存期間(PFS)であった。本試験では、事前に規定された中間解析において、ペムブロリズマブ+アキシチニブ併用療法群の患者のOSに有意な改善が認められた(ハザード比[HR] 0.53、95%信頼区間[CI]):0.38~ 0.74、 p<0.0001)。患者の18%で死亡が報告され、OSの中央値は両群とも未到達であった。12カ月全生存率は、ペムブロリズマブ+アキシチニブ併用療法群では90%、スニチニブ群では78%であった。また本試験では、ペムブロリズマブ+アキシチニブ併用療法群におけるPFSの改善も認められた(HR 0.69、95% CI:0.57~0.84、 p=0.0001)。ペムブロリズマブ+アキシチニブ併用療法群およびスニチニブ群におけるPFS中央値は、それぞれ15.1カ月、11.1カ月であった。

患者の20%においてグレード3または4の肝毒性が認められた。肝毒性のため、患者の13%は、ペムブロリズマブまたはアキシチニブの投与を完全に中止した。最もよくみられた有害反応は、下痢、疲労/無力症、高血圧、甲状腺機能低下、食欲減退、肝毒性、手掌・足底発赤知覚不全、悪心、口内炎/口腔粘膜炎、発声障害、発疹、咳、および便秘であり、ペムブロリズマブ+アキシチニブ併用療法を受けた患者の20%以上に認められた。

本適応に対するペムブロリズマブ推奨用量は、3週間ごとに200 mgであり、アキシチニブ5 mgの経口投与を1日2回併用する。

キイトルーダの全処方情報はこちらを参照。

FDAは本申請を優先審査および画期的治療薬に指定した。FDAの迅速承認プログラムについての情報は、企業向けガイダンス:重篤疾患のための迅速承認プログラムー医薬品およびバイオ医薬品(Guidance for Industry: Expedited Programs for Serious Conditions-Drugs and Biologics)に記載されている。

翻訳小畑オーエンズ和世

監修榎本 裕(泌尿器科/三井記念病院)

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