[ 記事 ]

FDAがメラノーマの術後補助療法にペムブロリズマブを承認

米国食品医薬品局(FDA)は2019年2月15日、完全切除後にリンパ節への転移が認められるメラノーマ(悪性黒色腫)患者への術後補助療法として、ペムブロリズマブ(商品名:キイトルーダ、Merck社)を承認した。

この承認は、完全切除後の病期分類がIIIA(リンパ節内の転移巣の大きさ1mm超のリンパ節転移)、IIIB、IIIC期(AJCC第7版)のメラノーマ患者1019人を対象としたランダム化二重盲検プラセボ対照試験EORTC1325/KEYNOTE-054(NCT02362594)に基づくものである。粘膜メラノーマ、もしくは眼球メラノーマ患者は適格外であった。患者は、再発、もしくは忍容できない毒性が認められるまで最長1年間、3週間毎にペムブロリズマブ200mgを投与する群とプラセボ群に1:1で無作為に割り付けられた。試験登録には、治療開始前13週間以内に、断端陰性となるメラノーマ完全切除、リンパ節郭清、および放射線治療が指示されている場合はその完了が必要とされた。

主要有効性評価項目は、RECIST1.1に基づいて臨床試験責任医師が評価した無再発生存期間(RFS)であった。無再発生存期間は、無作為割付日から、初回再発時(局所転移、領域転移、または遠隔転移)、もしくは死因を問わない死亡までの期間と定義された。再発もしくは死亡は、プラセボ群の43%(216人)に対し、ペムブロリズマブ群が26%(135人)と少なかった(ハザード比0.57、95%信頼区間:0.46~0.70、p<0.001)。ペムブロリズマブはプラセボに比べ、腫瘍におけるPD-L1の発現状況にかかわらず、無再発生存期間に有用であることが認められた。無再発生存期間中央値は、プラセボ群で20.4カ月であり、ペムブロリズマブ群では未到達であった。

患者の76%が6カ月以上ペムブロリズマブを投与された。有害反応によるペムブロリズマブの投与中止は、患者の14%でみられた。最もよくみられた有害反応(ペムブロリズマブ群の10%以上での報告)は、下痢、そう痒症、悪心、関節痛、甲状腺機能低下症、咳嗽、発疹、無力症、インフルエンザ様疾患、体重減少、および甲状腺機能亢進症であった。

メラノーマの術後補助療法としてのペムブロリズマブの推奨用量と投与スケジュールは、再発もしくは忍容できない毒性が認められるまで最長1年間、1回200mgを3週間毎に30分間かけて点滴静注する。

キイトルーダの全処方情報はこちらを参照。

FDAは本申請を通常審査およびオーファンドラッグ(希少疾病用医薬品)に指定した。

翻訳中島 節

監修中村泰大(皮膚悪性腫瘍/埼玉医科大学国際医療センター 皮膚腫瘍科・皮膚科)

原文を見る

原文掲載日

【免責事項】

当サイトの記事は情報提供を目的としてボランティアで翻訳・監修されています。
翻訳の記事内容や治療を推奨または保証するものではありません。