乳癌検査の偽陰性によって誤った薬剤選択のおそれ/イェール大学 | 海外がん医療情報リファレンス

乳癌検査の偽陰性によって誤った薬剤選択のおそれ/イェール大学

更新日

Facebookでシェアする Twitterにツィートする LINEに送る print

乳癌検査の偽陰性によって誤った薬剤選択のおそれ/イェール大学

乳癌検査の偽陰性による誤った薬剤選択のおそれ

掲載:2011年6月27日

ニューへブン、コネチカット州―エストロゲン受容体(ER)陰性と分類された乳癌のうち10~20%が、実は陽性であることが、イェールがんセンターの研究者チームにより明らかになった。乳癌がいつ、そしてなぜ誤って分類されたのかを理解することは、乳癌と診断された女性の治療法および転帰に重大な影響を与える。この知見は、6月28日付のJournal of Clinical Oncology誌のオンライン版に掲載された。

乳癌と診断された女性は、癌組織内にある特定のタンパク質の有無を検出する過程として、免疫組織化学検査(IHC)をうけることがある。検査結果がER陽性の患者は、タモキシフェン、Letrazolまたは、類似薬を用いた内分泌(ホルモン)療法を実施することになる。間違って陰性と分類された10~20%の乳癌患者は、より効果の少ない薬剤で治療することになる可能性がある。

イェール大学医学部の病理学の教授であるDavid Rimm医師によると、その研究チームは、乳癌細胞内のERを評価するのにIHCの限界を強調し、基準となる新規のER測定法を定義した。それは、一連の標準的なコントロールとともに蛍光検出を用いて、ERを検出する新しい方法である。本研究チームは、このより感受性の高く、再現性の高い方法を用いることで、最初に「陰性」という結果がでた症例を「陽性」であると示したと報告した。

「我々の研究によると、従来の方法によるER測定では、10~20%が偽陽性を示す可能性を示しており、このことが乳癌患者への過少治療につながっている可能性があることを示している。また、不十分な検査のために、最善の薬剤の1つであるタモキシフェンで治療するという機会を失っている可能性もある」とRimm医師は述べた。

この検査方法は、コネチカット州ブランフォードにあるHistoRx Inc.にライセンス供与されており、臨床検査改善修正法案で認定されたラボ(研究室)で、まもなく使用可能になる。この検査を最初に実施するラボ(研究室)は、カリフォルニア州カールズバッドにあるGenoptix Inc.である。

本研究の他の著者は、Allison Wesh、Sudha Kumar、Peter GershkovichおよびMalini Harigopalである。

******
舛田 理恵  訳
原 文堅 (乳腺科/四国がんセンター) 監修
******
原文

printこの記事を印刷する Facebookシェアする Twitterツィートする LINE送る

免責事項当サイトの記事は情報提供を目的としてボランティアで翻訳・監修されています。翻訳の記事内容や治療を推奨または保証するものではありません。

注目キーワード

新着ドキュメント

一覧

arrow_upward