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早期肝臓癌のスクリーニングでカギとなる2つのタンパク質

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早期肝臓癌のスクリーニングでカギとなる2つのタンパク質

NCIニュース 2009年7月1日

ニュースノート:研究者らは、肝臓癌で最も多く見られるタイプの一つである肝細胞癌(HCC)の高リスク患者で、特にウイルス性肝炎の既往を有する患者に対してより有効なスクリーニング方法を発見した。

一般的に用いられているスクリーニング検査の閾値を変更し、二次的な補助検査を追加することにより、研究者らはより早期のHCC患者を正確に特定することができた。現在のところ、HCCの標準的、あるいは習慣的なスクリーニング検査はないが、高リスク患者(肝炎ウイルス感染あるいは肝硬変の病歴を持つ患者)の場合、αフェトプロテイン(AFP)が高値であるかどうか検査を受けることが多い。AFPとは通常、胎児が産生するタンパク質であり、成人にみられる場合はHCCの存在を示すこともある。だが、AFPの血中濃度は、妊娠、肝炎、その他の種類の癌などが原因で上昇することもある。

NCIの早期発見研究ネットワーク(EDRN)の研究者らから成る多施設チームは、AFPの有用性を、肝細胞癌と関連する2つのタンパク質des-gamma carboxyprothrombin (DCP)およびlectin-bound alpha-fetoprotein (AFP-L3)と比較した。早期HCCの発見にはAFPが最善の選択であることが明らかになった。さらに、肝炎ウイルス感染による早期HCCのスクリーニングにおいては、AFPおよびDCPの双方の有無を検査することが最善であることもわかった。この研究結果は、2009年7月1日号Gastroenterology誌に掲載されている。本記事の抄録はα-Fetoprotein, Des-γ Carboxyprothrombin, and Lectin-Bound α-Fetoprotein in Early Hepatocellular Carcinomaで閲覧可能。

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森島 由希 訳
野長瀬 祥兼(工学/医学生) 監修
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原文

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