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循環RNAが多発性骨髄腫の予後予測ツールとなる可能性/ダナファーバー癌研究所

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循環RNAが多発性骨髄腫の予後予測ツールとなる可能性/ダナファーバー癌研究所

2014年12月6日
ダナファーバー癌研究所

米国血液学会(ASH:American Society of Hematology)年次総会において、ダナファーバー癌研究所が発表予定の研究によると、多発性骨髄腫の細胞から送られる「分子メール(molecular mail)」は、多発性骨髄腫患者に対する治療反応性を予測する手がかりを 与えるものである。

今回の所見は、最終的には医師が骨髄腫患者一人ひとりに最も適した治療法を決定する際の指針となる可能性があると著者らは述べている。

本研究では、他の細胞間との情報伝達方法の1つとして細胞が血流に放出する小胞である、エクソソームに焦点を当てている。エクソソーム内には、遺伝子の活性を制御するRNA片である、マイクロRNA(microRNA、miRNA)分子が含まれている。 各エクソソーム内のマイクロRNA分子の種類によって、それぞれが特有のメッセージ、つまり他の細胞に受け渡す特定の情報を保有している。

本研究で、研究者らは骨髄腫患者10人と健常ボランティア5人の血液からエクソソームを単離し、マイクロRNA分子を抽出した。その結果、多くのマイクロRNAのレベルにおいて、2群間で大きな差があることが分かった。

次に、研究者らは、フランスで実施された新薬の臨床試験に参加した骨髄腫患者112人から採取した血液試料中に存在する24種の特定のマイクロRNAを分析した。その結果を各患者の過去数年間の健康データに対して追跡比較することにより、これらのマイクロRNAの高値または低値が、予後が特に良好または不良であることと関連があるかどうかを探索した。

研究者らは、let-7および106b/25と呼ばれる2つのマイクロRNAの量が少ない患者は、他の患者と比べて疾患が悪化し始めるまでの期間が短いことを突き止めた。

「今回の結果は、これら2つのマイクロRNAの血中濃度は、治療をまだ受けていない骨髄腫患者において、疾患が進行するまでの平均期間である無増悪生存期間の予測に役立つことを示しています」と本研究の主著者であるダナ・ファーバー癌研究所のSalomon Manier医師は述べた。
これらのマイクロRNAは、予後予測ツールとして役立つほか、最終的には医師が、多種ある治療の中から各患者に対してもっとも反応性が良い治療を特定するのに役立つものになり得ると、同医師は語る。

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星野恭子 訳
東 光久(血液癌・腫瘍内科領域担当/天理よろづ相談所病院・総合内科)
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原文

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