経口阻害薬(ABT-199)が予後不良のAMLに対する臨床的有効性を示す/ダナファーバー癌研究所 | 海外がん医療情報リファレンス

経口阻害薬(ABT-199)が予後不良のAMLに対する臨床的有効性を示す/ダナファーバー癌研究所

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経口阻害薬(ABT-199)が予後不良のAMLに対する臨床的有効性を示す/ダナファーバー癌研究所

2014年12月7日

経口の分子標的薬が、治療抵抗性・再発の急性骨髄性白血病(AML)―選択肢がほとんどない予後不良群―において期待できる有効性および忍容可能な副作用を示したと、ダナファーバーがん研究所とMDアンダーソンがんセンター臨床試験担当医師らは報告した。

経口阻害薬ABT-199で治療を受けた患者32人のうち、5人に白血病の消失が見られ、さらに多くの患者で病状が安定したと、本報告書の統括著者であるダナファーバー癌研究所のAnthony Letai医学博士は述べた。

第2相多施設臨床試験では、再発性・抵抗性AML患者に対しABT-199を初めて使用した。患者は化学療法もしくは低メチル化物質による従来の治療を数多く受けており、より強力な化学療法または幹細胞移植のような積極的治療を受けるにはあまりにも衰弱しきっていた。

32人の患者を組み込んだ本臨床試験は、ダナファーバー癌研究所のLetai研究室とMDアンダーソンがんセンターのMarina Konopleva研究室における前臨床試験での、ABT-199のAML細胞株、患者のAML細胞およびマウスに移植した患者由来のAML細胞に対する殺細胞効果に基づいて開始された。ABT-199は、がん「生存」蛋白のBCL-2を標的とする。BCL-2はAMLの薬剤耐性や予後不良と関連している。

この非盲検試験の患者は年齢19~84歳で、中央値は71歳であった。

治療後4週間の初回評価で、1人の患者が完全寛解となり、4人が正常な血液細胞の不完全回復を伴う完全寛解だった。4人のうち1人は、20週目までに完全寛解に達したと、臨床試験責任医師らは報告した。32人の患者のうち6人は骨髄芽球が少なくとも50%減少した。

治療による有害事象の結果死亡した患者はいなかった。

治療開始4週後の初回評価で、1人の患者が完全寛解、4人が正常血液細胞の不完全回復を伴う完全寛解だった。4人のうち1人は、20週目までに完全寛解に達したと、試験担当医師らは報告した。32人の患者のうち6人は骨髄芽球が少なくとも50%減少した。

治療による有害事象の結果死亡した患者はいなかった。

研究者らは、ABT-199単剤は「予後不良の再発・抵抗性AML患者に対するかなりの有効性があり、IDH遺伝子の変異がある患者には特に本剤への有効性が高い可能性がある」と結論づけた。

Letai博士は、用量制限毒性には到達しておらず、今後の臨床試験でより多い量を検討する可能性があると指摘した。次の段階では、ABT-199と他剤との併用試験を実行すると、博士は述べた。これらの試験は、現在ダナファーバーがん研究所を含む数カ所で始まっている。

本報告の筆頭著者はMDアンダーソンがんセンターのMarina Konopleva医学博士である。共同著者らはダナ・ファーバー癌研究所やハーバード大学医学大学院、コロラド大学がんセンター、ABT-199を作成しているAbbVie社ならびにオハイオ州立大学総合がんセンター所属である。

本試験の資金はAbbVie社により提供された。

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太田 奈津美 訳
林 正樹 (血液・腫瘍内科/敬愛会中頭病院) 監修
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原文

 

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