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ガーダシルは18歳以上の女性では予防効果が小さい

キャンサーコンサルタンツ

ガーダシル(組換え沈降四価ヒトパピローマウイルスワクチン)を接種した女性のうち、特にワクチン接種時に18歳以上だったか、ワクチン接種前に細胞診異常が見つかった女性において、高度扁平上皮内病変(HSIL)および軽度異形成を予防できない割合が有意に高いという研究結果がJournal of Clinical Oncology誌に発表された。

 

ヒトパピローマウイルス(HPV)は、米国ではもっとも一般的な性感染症である。HPVには100種類以上の型がある。HPVの型によって、手足に疣贅(ゆうぜい=いぼ)が生じる場合や、陰部疣贅が生じる場合がある。また、発癌性HPVといわれる型もあり、なかでも子宮頸癌に関連する型に関心が集まっている。実際、HPVは子宮頸癌の主因とみられている。

 

ガーダシル(組換え沈降四価ヒトパピローマウイルス[6,11,16,18型]ワクチン)は、FDAに承認されたHPV感染に起因する子宮頸癌の予防ワクチン2品目のうちの一つで、9歳から26歳の女性を接種対象として承認された。米国疾病対策予防センター(CDC)は、性行動開始年齢以前の11歳から12歳前後に予防接種を受けることを奨励している。

 

マニトバ大学の研究者らは、15歳以上の女性が13,000人以上参加した試験で、ガーダシルの有効性を評価した。試験では、ガーダシルを接種した女性3,541人と、ガーダシルを接種していない女性9,594人が年齢適合対照群として参加した。研究者らは、3つの転帰[意義不明異型扁平上皮細胞(ASCUS)、軽度扁平上皮内病変(LSILs)、高度扁平上皮内病変(HSILs)]のハザード比を算出した。

 

その結果、ワクチンを接種した15歳から17歳の試験参加者において、HSILリスクは35%、LSILリスクは21%、ASCUSは-1%それぞれ低下した。さらに、試験参加登録後に子宮頸部細胞診を少なくとも一度は受けている参加者においては、HSILリスクは46%、LSILリスクは35%、ASCUSは23%それぞれ低下した。

 

対照的に、18歳以上の参加者におけるワクチンの有効性は低かった。細胞診異常の既往歴が無い18歳以上の参加者におけるHSILリスクは23%低下したが、細胞診異常歴のある参加者に対する予防効果は認められなかった。

 

研究者らは、「ガーダシルを接種した女性のうち、特にワクチン接種時に18歳以上だったか、またはワクチン接種前に細胞診異常が見つかった女性において、HSILおよび軽度異形成を予防できない割合が有意に高い」と結論づけた。また、本知見はHPV曝露前の早期にワクチン接種を行うことの重要性を示すものであると示唆した。

 

参考文献:
Mahmud SM, Kliewer EV, Lambert P, et al: Effectiveness of the Quadrivalent Human Papillomavirus Vaccine Against Cervical Dysplasia in Manitoba, Canada. Journal of Clinical Oncology. Published early online January 6, 2014. doi: 10.1200/JCO.2013.52.4645

 


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翻訳並木 恵

監修原野謙一(乳腺科・婦人科癌・腫瘍内科/日本医科大学武蔵小杉病院)

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