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骨髄異形成症候群(MDS)での造血幹細胞移植に年齢制限を設けるべきではない/ダナ・ファーバー癌研究所

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骨髄異形成症候群(MDS)での造血幹細胞移植に年齢制限を設けるべきではない/ダナ・ファーバー癌研究所

2013年12月7日

74歳の骨髄異形成症候群(MDS)患者に対する造血幹細胞移植の治療成績は、60~65歳の患者に対する治療成績と同等であったという研究報告が第55回米国血液学会(ASH)でダナ・ファーバー癌研究所より発表された。

「これは、年齢だけでMDS治療を目的とする造血幹細胞移植を受ける患者を限定すべきではないという素晴しい科学的根拠になります」とGregory Abel医師(公衆衛生学修士、腫瘍内科医、ダナ・ファーバー癌研究所)は述べた。「患者に造血幹細胞移植を乗り切る体力があるか、併存疾患を多く抱えているか、そして、全身状態がどのようになっているかといった、他の評価基準と比較して、実年齢は重要ではありません」。

MDSは数種類の骨髄機能不全から成り、重症貧血の原因となる。

Abel医師と統括著者であるEdwin P. Alyea III医師らは10年に渡り、MDS患者(高齢での発症が多い骨髄疾患群)に対して、骨髄非破壊的前処置を使用する「ミニ移植」を適用した同研究所での診療録を解析した。診断時の平均年齢は71歳であった。造血幹細胞移植はあらゆる年齢のMDS患者において、治癒の可能性がある唯一の治療法である。しかし、健康状態を理由に造血幹細胞移植を受けることができない患者は大勢いる。

Abel医師らは、60~74歳のMDS患者67人の診療録を調べた。その大多数(64%)は非血縁者間同種造血幹細胞移植を受けていた。60~65歳の患者を66歳以上の患者と比較した結果、4年全生存率や4年無増悪生存率で統計的な有意差は認められなかった。

この両群の患者において、疾患再発に起因しない死亡率や累積再発率自体においても有意差は認められなかった。これとは別に、Abel医師らは改訂版の国際予後予測スコアリングシステム(the revised International Prognostic Scoring System:IPSS-R)の重要な構成要素を使用して、造血幹細胞移植時における4年全生存率を予測する新規リスク・スコアを作成した。2つの多変数モデルでは、1つ目はIPSS-Rを含み、2つ目は新規リスク・スコアを含む一方、年齢は全生存率に関する重要な予測因子ではなかった。

「MDS患者は高齢の傾向があり、かつ、造血幹細胞移植が現時点における唯一の根治的治療法であるために、本研究結果は朗報であるといえます」と、Abel医師は述べた。

「本件から、高齢というだけで造血幹細胞移植という治療選択肢を外してはならないという一連の科学的根拠が増えることをわれわれは願っています。」とAlyea医師は述べた。「本件はメディケア(高齢者対象医療保険制度)を受けている高齢患者において特に重要です」。

他の著者は以下のとおり:Haesook Kim, PhD; Philippe Armand, MD, PhD; Corey Cutler, MD; Joseph Antin, MD; John Koreth, MBBS, DPhil; Vincent Ho, MD; and Robert Soiffer, MD, all of Dana-Farber.

Abel医師の研究は一部、白血病・リンパ腫協会からの臨床研究助成金による援助を受けた。

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渡邊 岳 訳
佐々木裕哉 (小倉記念病院 血液内科) 監修
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原文

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