早期食道癌で食道切除と効果が同等である低侵襲治療/メイヨークリニック | 海外がん医療情報リファレンス

早期食道癌で食道切除と効果が同等である低侵襲治療/メイヨークリニック

更新日

Facebookでシェアする Twitterにツィートする LINEに送る print

早期食道癌で食道切除と効果が同等である低侵襲治療/メイヨークリニック

メイヨークリニック :早期食道癌において食道切除と同等の効果がある低侵襲治療という選択肢

2013年11月7日木曜日

フロリダ州 ジャクソンビル-フロリダ州のメイヨークリニックでの研究によれば、早期の表在型食道癌の除去に低侵襲の内視鏡治療を行うことは、食道を切除・再建する手術と同様に効果があるという。Clinical Gastroenterology and Hepatology誌で発表されたその研究では、内視鏡治療と、食道を外科的に切除する食道切除術とを比較して、全国的な転帰を調査した。

その結果、内視鏡治療による長期生存割合は、食道切除術を受けた場合と同様であることがわかったとフロリダ州にあるメイヨークリニックの胃腸科専門医である主著者のMichael B. Wallace医師は言う。

「食道癌に対する内視鏡的切除は、技術的に複雑ではあるものの、結腸のポリープの切除方法に似ている。食道切除術は、食道を全摘出し、胃を首のほうに引っ張り、新たな食道を再建する大がかりな手術である」とWallace医師はいう。

「フロリダ州のメイヨークリニックでの我々自身の手術経験だけではなく、全国的な転帰を調査したこの研究では、両治療における治癒と長期生存率は、ともに近い数値を示している」と彼はいう。「現在、患者は早期癌が存在するときにだけは食道を温存するという選択肢を持てる」。

この研究では、米国で最も一般的な食道癌である食道腺癌の患者において二つの術式から得た全国的な転帰を調べた。研究チームはNational Cancer Institute’s Surveillance, Epidemiology and End Results(SEER)のデータベースのデータを調べた。

彼らは、1998年から2009年にかけて内視鏡治療(19%)と切除手術(81%)を受けた早期の表在型食道腺癌の1,619人の患者を確認した。これらの患者の多くは、食道の下部にある細胞が前癌状態に変形した状態であるバレット食道に起因する癌を治療していた。

研究者らは2009年の終わりまでの生存率のデータを収集し、内視鏡治療が次第に増えており(1998年の3%から2009年の29%)、高齢の患者に対して、より多く実施されていることを発見した。患者と腫瘍の要因の調整後、研究者らは内視鏡治療を受けた患者の全生存期間は手術を受けた患者とほぼ同じであると結論づけた。

「初期の食道癌に対する内視鏡治療は、ごく早期の食道癌であるすべての患者にとって受け入れられる方法になりつつある。その複雑さゆえ、この治療は通常、内視鏡治療の幅広いアプローチに多数の経験のあるフロリダのメイヨークリニックのような内視鏡治療を得意とする施設で行われている」とWallace医師は言う。

共著者にはメイヨークリニックの胃腸科専門医であるSaowanee Ngamruengphong医師とHerbert Wolfsen医師を含む。
この研究はMayo Foundation for Medical Education and Researchに資金提供を受けた。

******
畑 啓昭(消化器外科/京都医療センター)監修
池上紀子 訳
******
原文

printこの記事を印刷する Facebookシェアする Twitterツィートする LINE送る

免責事項当サイトの記事は情報提供を目的としてボランティアで翻訳・監修されています。翻訳の記事内容や治療を推奨または保証するものではありません。

注目キーワード

新着ドキュメント

一覧

arrow_upward