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一部の子宮内膜癌において内部放射線が局所再発率低下に有効

  • 2010年3月31日

Internal Radiation Effectively Reduces Local Recurrence of Some Endometrial Cancer
(Updated: 03/31/2010)
中〜高リスクの子宮内膜癌の女性を対象とした大規模ランダム化臨床試験において、腟内小線源療法(VBT)は、膣内における癌再発率の低下に外部放射線療法(EBRT)と同等に有効で、副作用も少なかったことがLancet誌2010年3月6日号に発表された。

NCIキャンサーブレティン2010年03月9日掲載記事より(最新号日本語版はこちら

中〜高リスクの子宮内膜癌の女性を対象とした大規模ランダム化臨床試験において、腟内小線源療法(VBT)は、膣内における癌再発率の低下に外部放射線療法(EBRT)と同等に有効で、副作用も少なかった。オランダ・ライデン大学医療センターのDr. Remi Nout氏を筆頭としたPORTEC-2臨床試験のこれらの結果は3月6日付Lancet誌に発表された。

以前に行われた臨床試験PORTEC-1では、EBRTによって、中〜高の再発リスクが女性における癌の局所再発率が20%以上から5%に減少したことが示されていた。しかしながら、これら女性の1/4以上は、治療後2年以内に主に消化管(下痢など)の副作用を訴えていた。

VBTがより低い毒性でEBRTと同様に有効であるかを検証するため、研究者らは427人の女性を対象としたPORTEC-2臨床試験を実施した。子宮、卵巣および卵管の切除後、214人の女性はEBRT、残りの213人はVBTを、各治療センターの裁量にしたがい、低・中・高の線量率の治療を受けた。中央値45カ月の追跡期間後、EBRT群の4人およびVBT群の3人に膣内再発が確認された。膣における5年推定再発率はEBRT実施後が1.6%、VBT実施後は1.8%であった。両群の無病生存期間または全生存率に有意差は見られなかった。

消化管の副作用を訴えた女性数は、EBRT完了時(53.8%)とVBT(12.6%)の間に4倍以上の開きがあった。両群間の差は時間の経過とともに縮小し、治療2年後には統計的に有意ではなくなっていた。EBRT群の1人とVBT群の4人の女性は、重度の腟粘膜の委縮を訴えた。これは腟粘膜が薄くなり、不快な症状を伴うことがある状態である。治療後の性行為の頻度について両群の間に有意差はなかった。

「VBTは腟管理および局所再発率に優れ、全生存率および無病生存期間はEBRTと同様であり、QOLおよび消化管に対する毒性作用は明らかに良好である。VBTは、中〜高リスクの子宮内膜癌患者に対する補助療法の第一選択とすべきである」と著者は結論づけている。

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横山 加奈子 訳
林 正樹(血液・腫瘍内科医/敬愛会中頭病院)監修
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