炭素イオンにより誘導される腫瘍性形質転換 | 海外がん医療情報リファレンス

炭素イオンにより誘導される腫瘍性形質転換

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炭素イオンにより誘導される腫瘍性形質転換

Neoplastic Transformation Induced by Carbon Ions.
Int J Radiat Oncol Biol Phys. 2009 Jan 7.
Bettega D, Calzolari P, Hessel P, Stucchi CG, Weyrather WK.
Dipartimento di Fisica, Universita di Milano and Istituto Nazionale di Fisica Nucleare (INFN),(イタリア)

目的:本実験の目的は放射線治療で用いられる炭素イオン線ビームと従来のX線ビームとの間で発癌性を比較することである。
対象と方法:CGL1 HeLa xヒト皮膚線維芽細胞ハイブリッド細胞株 CGL1 を3種類の異なるエネルギー(270, 100, and 11.4 MeV/u)の炭素イオンで照射した。不活化(致死)と形質転換のデータを15MeV光子と比較した。

結果:
270 MeV/u炭素イオンの不活化と形質転換の頻度は15MeV光子と同等であった。100MeV/uと11.4 MeV/u炭素イオンの生物学的効果比の最大値(RBE(α))はそれぞれ以下のごとくとなった:不活化, 1.6 +/- 0.2, 6.7 +/- 0.7;生存細胞あたりの形質転換, 2.5 +/- 0.6, 12 +/- 3。リスク細胞あたりの線量-形質転換曲線は低エネルギーでは最大値の低線量の方向へのシフトが示された。

結論:
放出路における炭素イオンのリスク細胞あたりの形質転換誘導は光子と同等であったが、腫瘍辺縁部の体積に照射される代表的な100 MeV/u, 11 MeV/uといった低エネルギーについては細胞一個あたりの形質転換の確率は光子より大きかった。さらに、殺細胞に対して等効果線量では、11.4-MeV/uビームは光子より発癌性が高かった。

PMID: 19135314

平 栄

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