直腸癌の術前化学放射線療法後の仙骨不全骨折の頻度、リスク因子、臨床経過 | 海外がん医療情報リファレンス

直腸癌の術前化学放射線療法後の仙骨不全骨折の頻度、リスク因子、臨床経過

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直腸癌の術前化学放射線療法後の仙骨不全骨折の頻度、リスク因子、臨床経過

Sacral Insufficiency Fractures After Preoperative Chemoradiation for Rectal Cancer: Incidence, Risk Factors, and Clinical Course.
Int J Radiat Oncol Biol Phys. 2009 Jan 13.
Herman MP, Kopetz S, Bhosale PR, Eng C, Skibber JM, Rodriguez-Bigas MA, Feig BW, Chang GJ, Delclos ME, Krishnan S, Crane CH, Das P. 放射線腫瘍科

目的:骨盤放射線治療の晩期副作用として仙骨不全骨折が発生する可能性がある。直腸癌の術前化学放射線療法がなされた患者における仙骨不全骨折の頻度、リスク因子、臨床経過を特定することを目的とした。
対象と方法:1989年から2004年にかけて転移を有しない直腸の腺癌562例に対し術前化学放射線治療施行後、直腸間膜全切除術が行われた。放射線治療の線量の中間値は45Gyであった。それらの患者の診療記録と放射線報告書を、骨盤骨折が発生した症例を特定するために再検討した。その後骨盤骨折の患者の放射線画像を仙骨不全骨折の患者を特定するために再評価した。

結果:562例中15例に仙骨不全骨折が発生した。3年での仙骨不全骨折発生率は3.1%であった。仙骨不全骨折の発生までの期間の中央値は17カ月(2-34カ月)であった。仙骨不全骨折は男性より女性で有意に多く(5.8% vs. 1.6%, p = 0.014)、有色人種より白人に多かった(4% vs. 0%, p = 0.037)。多変量解析では性別が仙骨不全骨折のリスクの独立した予測因子であった(ハザード比 3.25; p = 0.031)。疼痛の有無についての記載は13例に確認され、うち7例(54%)は鎮痛剤を必要とする症状を有していた。疼痛の持続期間の中央値は22カ月であった。入院が必要となったり、疼痛管理のために侵襲的な介入が必要となった症例は認めなかった。

結論:仙骨不全骨折は直腸癌の術前化学放射線療法を受けた患者には稀であった。仙骨不全骨折のリスクは女性に有意に高かった。仙骨不全骨折のほとんどの症例で鎮痛剤で対症的に管理可能であった。

PMID: 19147305

平 栄

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