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リンパ節陰性乳癌に対する乳房切除術後の胸壁への放射線治療:系統的レビュー

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リンパ節陰性乳癌に対する乳房切除術後の胸壁への放射線治療:系統的レビュー

Radiotherapy to the chest wall following mastectomy for node-negative breast cancer: A systematic review.
Radiother Oncol. 2008 Nov 7. [Epub ahead of print]
Rowell NP.
Kent Oncology Centre, Maidstone Hospital, Kent (英国)

背景:リンパ節の状態が局所領域再発リスクの重要な因子であるが、その他の因子も関係しており、これらがリンパ節陰性乳癌ではより大きな意味を持つと推定される。以前のレビューは現在では臨床的には適さない技術や線量を用いた放射線治療での臨床試験も含まれていた。
目的:リンパ節陰性症例と局所領域再発のリスク増加に寄与する腫瘍因子に特に関連して、リンパ節陰性女性における乳房切除後放射線治療の有効性を特定すること。
方法:系統的な文献レビューを行った。不適切な放射線治療、もしくは慣用電圧X線装置による放射線治療を用いた臨床試験は除外した。局所領域再発に対して個々の可能性のあるリスク因子を個々に、もしくはそれらのリスク因子の組み合わせを定性的に扱った。乳房切除後放射線治療のランダム化試験のデータはメタ解析に含めた。
結果:局所領域再発の基礎的リスクは閉経前もしくは50才未満で、リンパ管浸潤、grade 3腫瘍、腫瘍径が2cmを超える、断端マージン近接のいずれかの存在で高まった。リスク因子を持たない症例の基礎リスクが約5%以下であるのに対し、2つ以上のリスク因子を有する症例のリスクは15%以上に増大した。腋窩郭清を含めた乳房切除術の3件のランダム化試験のメタ解析(667例)では、放射線治療を加えることで局所領域再発のリスクを83%減らし(P<0.00001)、生存率を14%改善した(P=0.16)。
結論:リンパ節陰性乳癌女性に対する乳房切除後に放射線治療を行うことについて再評価が必要である。2つ以上のリスク因子がある場合は放射線治療を検討すべきである。

PMID: 18996609

平 栄

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