通常照射野と線量で放射線治療がなされた非小細胞肺癌における予防的リンパ節領域での再発と照射体積との関係 | 海外がん医療情報リファレンス

通常照射野と線量で放射線治療がなされた非小細胞肺癌における予防的リンパ節領域での再発と照射体積との関係

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通常照射野と線量で放射線治療がなされた非小細胞肺癌における予防的リンパ節領域での再発と照射体積との関係

Relation between elective nodal failure and irradiated volume in non-small-cell lung cancer (NSCLC) treated with radiotherapy using conventional fields and doses.
Radiother Oncol. 2009 Jan 21. [Epub ahead of print]
Sanuki-Fujimoto N, Sumi M, Ito Y, Imai A, Kagami Y, Sekine I, Kunitoh H, Ohe Y, Tamura T, Ikeda H. 国立がんセンター中央病院放射線腫瘍科(日本)

はじめに:非小細胞肺癌の放射線治療における予防的リンパ節領域照射の役割は十分に解明されていない。我々は局所領域再発と照射体積との間の関係をレトロスペクティブに解析することで臨床的に転移が明らかでないリンパ節に対する治療の影響を評価した。
方法:1998年から2003年にかけてStage IA IIIBの非小細胞肺癌に放射線治療を行った。本試験の適格基準は照射線量が60Gy以上で、病状不変以上の臨床反応を示した症例である。典型的には放射線治療は腫瘍体積(原発腫瘍の臨床標的体積[CTVp], リンパ節転移部の臨床標的体積[CTVn], 無症状のリンパ節領域の臨床標的体積[CTVs])に40Gy/20fr照射後、脊髄を外した追加照射をCTVp+nに対して総線量60 68Gy/30 34frとなるまで照射した。再発部位と照射体積との関係を解析した。

結果:適格基準を満たした症例は127例であった。その全生存期間と無進行生存期間はそれぞれ23.5(4.2 109.7)カ月、9.0(2.2 109.7)カ月であった。生存症例での追跡期間の中央値は50.5(14.2 83.0)カ月で、最初の再発は95例に認めた(局所領域41例, 遠隔42例, 局所領域と遠隔12例)。局所領域再発症例のうち照射野内再発は38例で、CTVp+n再発を伴うCTVs再発を4例に認めた。CTVsに限局した再発は認めなかった。

結果:照射野内局所領域再発は遠隔転移とともにおもな再発様式であり、予防的リンパ節領域単独の再発症例は認めなかった。放射線治療体積の妥当性は予防的リンパ節領域再発に影響しないと考えられた。

PMID:19167118

平 栄(放射線腫瘍科) 訳

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