肺腫瘍に対する定位放射線治療後には有症状のgrade 2-5放射性肺臓炎の発生が極めて高頻度 | 海外がん医療情報リファレンス

肺腫瘍に対する定位放射線治療後には有症状のgrade 2-5放射性肺臓炎の発生が極めて高頻度

更新日

Facebookでシェアする Twitterにツィートする LINEに送る print

肺腫瘍に対する定位放射線治療後には有症状のgrade 2-5放射性肺臓炎の発生が極めて高頻度

Exceptionally high incidence of symptomatic grade 2-5 radiation pneumonitis after stereotactic radiation therapy for lung tumors.
Radiat Oncol. 2007 Jun 7;2:21.
Yamashita H, Nakagawa K, Nakamura N, Koyanagi H, Tago M, Igaki H, Shiraishi K, Sasano N, Ohtomo K. 東京大学病院 放射線科

背景:照射前にDVH(線量体積ヒストグラム)因子を測定して、肺腫瘍に対する定位放射線治療施行後の放射線肺臓炎発生予測におけるDVH因子の有用性を確認すること。[pagebreak]方法:2004年3月から2006年4月にかけて東京大学病院で25例に対して定位放射線治療が施行された。18例は原発性肺癌で7例は転移性肺癌であった。定位放射線治療は6-7門でアイソセンター線量48Gyを4回分割で5-8日間で施行した。

結果:25例中7例にNCI-CTC version 3.0でgrade 2-5の症状を有した放射線肺臓炎を発症した。定位放射線治療終了後18カ月でのgrade2以上の放射線肺臓炎の全発生率は29%で、放射線肺臓炎により3例が死亡した。放射線肺臓炎はconformity index(CI:原体性指数)が高い症例で有意に頻度が高かった(p = 0.0394)。平均肺線量はV5-V20(照射肺体積)で有意な相関を示したが、CIとの相関は認めなかった。放射線肺臓炎と平均肺線量とは統計学的に有意な相関を認めなかった。平均肺線量はV5と最も強い相関を示した。

結論:定位放射線治療であっても、肺実質の大きな体積が計画標的体積内の最小線量のような高線量で照射された場合は、肺毒性の頻度は高まる可能性がある。

PMID: 17553175

平 栄(放射線腫瘍科) 訳

printこの記事を印刷する Facebookシェアする Twitterツィートする LINE送る

免責事項当サイトの記事は情報提供を目的としてボランティアで翻訳・監修されています。翻訳の記事内容や治療を推奨または保証するものではありません。

注目キーワード

新着ドキュメント

一覧

週間ランキング

  1. 1BRCA1、BRCA2遺伝子:がんリスクと遺伝子検査
  2. 2非浸潤性乳管がん(DCIS)診断後の乳がんによる死亡...
  3. 3卵巣がんの起源部位は卵管であることが示唆される
  4. 4若年甲状腺がんでもリンパ節転移あれば悪性度が高い
  5. 5コーヒーが、乳がん治療薬タモキシフェンの効果を高める...
  6. 6がん領域におけるシームレス臨床試験数が近年増加
  7. 7治療が終了した後に-認知機能の変化
  8. 8アブラキサンは膵臓癌患者の生存を改善する
  9. 9ルミナールA乳がんでは術後化学療法の効果は認められず
  10. 10乳がん化学療法後に起こりうる長期神経障害

お勧め出版物

一覧

arrow_upward