卵巣癌患者におけるセカンドルック開腹術または二次的減量手術後の救済的な全腹部照射 | 海外がん医療情報リファレンス

卵巣癌患者におけるセカンドルック開腹術または二次的減量手術後の救済的な全腹部照射

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卵巣癌患者におけるセカンドルック開腹術または二次的減量手術後の救済的な全腹部照射

Salvage whole-abdominal radiation therapy after second-look laparotomy or secondary debulking surgery in patients with ovarian cancer.
Gynecol Oncol. 2005 Feb;96(2):389-94.
Dowdy SC, Metzinger DS, Gebhart JB, Srivatsa P, Haddock MG, Suman VJ, Podratz KC. メイヨークリニック 婦人科 (米国 ロチェスター)

目的:卵巣癌の女性での全腹部放射線治療を行うことに関連した転帰を明らかにして、効果の予測因子を特定し、関連した毒性を評価することを目的とした。
方法:1981年から2000年にかけて171例の女性が卵巣癌の術後に我々の施設で全腹部照射をうけた。レトロスペクティブなカルテの再検討により関連した臨床情報を抽出した。

結果:セカンドルック開腹術で病変の存在が示された109例と、再発腫瘍に対する二次的減量手術がなされた62例に対して術後、全腹部照射が施行された。全腹部照射の線量の中央値は25.5Gy(1.0-30.5Gy)であった。120例(70%)には骨盤部追加照射、21例(12%)には傍大動脈への追加照射もなされた。治療計画どおりの照射が完遂できたのは123例(72%)であった。セカンドルック開腹術群では追跡期間の中央値98.4カ月で5年生存率が29%であった。顕微鏡的病変の症例では5年無進行生存率は41%であった。治療関連死が1例(1%)に認められた。
二次的減量手術群では無進行再発期間の中央値は11カ月で、治療に関連した死亡率は5%であった。全体として、治療に関連した小腸閉塞を26例(15%)に認めた。

結論:セカンドルック開腹術で病変の存在が示された症例においては、顕微鏡的残存病変のある症例に対してのみ全腹部照射を考慮すべきである。治療に関連した小腸閉塞を、それらの症例の15%に認める可能性がある。再発病変に対しての全腹部照射は、無病期間が短い割に重篤な腸管毒性を5%に認めることが明らかとなり、全腹部照射の治療計数は、細胞減量の程度に関わらず、再発病変を有する患者にとって忍容できないものである。

PMID: 15661226

平 栄(放射線腫瘍科) 訳

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