非転移性乳癌患者に対する同時化学放射線療法:副作用、QOL、そして組織 | 海外がん医療情報リファレンス

非転移性乳癌患者に対する同時化学放射線療法:副作用、QOL、そして組織

更新日

Facebookでシェアする Twitterにツィートする LINEに送る print

非転移性乳癌患者に対する同時化学放射線療法:副作用、QOL、そして組織

Concomitant chemoradiotherapy for patients with nonmetastatic breast carcinoma: side effects, quality of life, and organization.
Cancer. 1999 May 15;85(10):2190-9.
Macquart-Moulin G, Viens P, Genre D, Bouscary ML, Resbeut M, Gravis G, Camerlo J, Maraninchi D, Moatti JP.
INSERM Research Unit 379, Epidemiology and Social Sciences Applied to Medical Innovation, Marseilles(フランス)

背景:本試験は放射線治療と化学療法の同時併用療法をうけた非転移性乳癌患者の副作用とQOLに関する個人的な経験を評価するために計画された。
方法:1995年3月から1997年2月にかけて選択された非転移性乳癌患者109例がミトキサントロンとシクロホスファミドの静注を21日間の4サイクルによる化学療法と放射線治療を同時併用するプロトコールに組み込まれた。治療による副作用とそれによる患者の日常生活における影響を特別に設定した質問票で数値化した。QOLはEORTC QLQ-C30 QOL質問票、疼痛は視覚アナログ尺度(visual analogue scale:VAS)による数値化がなされた。

結果:全症例が参加に同意した。サイクルあたりの化学療法による症状と放射線治療による症状の平均点はそれぞれ7.2+/-2.5、2.4+/-1.8であった。化学療法の症状は一般的に放射線治療による症状よりも頻度が高く、より苦痛が大きかった。治療期間中の患者申告によるVASで報告された平均疼痛スコアは3.0+/-2.0であった。タ次元QOL評価では治療はおもに身体機能と全QOLに影響を与えることが示された。多変量解析によれば、治療終了時のQOLの主要決定要因は治療期間中に経験された倦怠感、疼痛、そして食欲不振であった。さらに62.8%の症例は、通院や日常生活の維持に特定の援助を必要とした。

結論:同時化学放射線療法は患者のQOLを悪化させるが、連続的な治療と同等な割合であり、治療期間を短縮する利点がある。しかしながら、日常生活が困難となり、倦怠感、疼痛、そして食欲不振が増加することを治療意思決定解析で考慮に入れなければならない。

PMID: 10326697

平 栄(放射線腫瘍科) 訳

printこの記事を印刷する Facebookシェアする Twitterツィートする LINE送る

免責事項当サイトの記事は情報提供を目的としてボランティアで翻訳・監修されています。翻訳の記事内容や治療を推奨または保証するものではありません。

注目キーワード

新着ドキュメント

一覧

arrow_upward