転移性結腸直腸癌における化学療法、ベバシズマブ、そしてセツキシマブ | 海外がん医療情報リファレンス

転移性結腸直腸癌における化学療法、ベバシズマブ、そしてセツキシマブ

更新日

Facebookでシェアする Twitterにツィートする LINEに送る print

転移性結腸直腸癌における化学療法、ベバシズマブ、そしてセツキシマブ

Chemotherapy, Bevacizumab, and Cetuximab in Metastatic Colorectal Cancer
N Engl J Med. 2009;360:563-572
Jolien Tol, M.D., Miriam Koopman, M.D., Annemieke Cats, M.D., Ph.D., Cees J. Rodenburg, M.D., Ph.D., Geert J.M. Creemers, M.D., Ph.D., Jolanda G. Schrama, M.D., Frans L.G. Erdkamp, M.D., Ph.D., Allert H. Vos, M.D., Cees J. van Groeningen, M.D., Ph.D., Harm A.M. Sinnige, M.D., Ph.D., Dirk J. Richel, M.D., Ph.D., Emile E. Voest, M.D., Ph.D., Jeroen R. Dijkstra, B.Sc., Marianne E. Vink-Borger, M.Sc., Ninja F. Antonini, M.Sc., Linda Mol, M.Sc., Johan H.J.M. van Krieken, M.D., Ph.D., Otilia Dalesio, M.Sc., and Cornelis J.A. Punt, M.D., Ph.D.

背景:フロロピリミジンベースの化学療法に抗VEGF(血管内皮細胞増殖因子)抗体であるベバシズマブを加えることは転移性結腸直腸癌に対する標準的な一次治療である。我々は転移性結腸直腸癌に対してカペシタビン、オキサリプラチン、ベバシズマブの併用に抗EGFR(上皮細胞成長因子受容体)抗体であるセツキシマブを加えることによる影響を調べた。
方法:未治療の転移性結腸直腸癌患者755例を、カペシタビン、オキサリプラチン、ベバシズマブの併用群(CBレジメ群、378例)と同レジメにセツキシマブを加えた群(CBCレジメ群、377例)に無作為に割り付けた。主要評価項目は無進行生存期間である。KRAS遺伝子の突然変異状態を予後予測因子として検討した。

結果:無進行期間の中央値はCB群で10.7カ月、CBC群で9.4カ月であった(P=0.01)。QOLスコアはCBC群でより低かった。全生存期間と奏功率は両群の間に有意差を認めなかった。CBC群の症例ではgrade 3-4の有害事象がより多く、それらはセツキシマブに関連した皮膚障害によるものであった。KRAS変異型腫瘍をセツキシマブで治療した患者はKRAS野生型腫瘍をセツキシマブで治療した患者やCB群でのKRAS変異型腫瘍の患者と比較して無進行生存期間が有意に短縮した。

結論:カペシタビン、オキサリプラチン、ベバシズマブにセツキシマブを加えることにより、無進行生存期間が有意に短縮し、QOLが低下した。セツキシマブ群においてはKRAS遺伝子の変異状態が予後予測因子であった。(ClinicalTrials.gov number, NCT00208546 .)

PMID: 19196673

平 栄(放射線腫瘍科) 訳

printこの記事を印刷する Facebookシェアする Twitterツィートする LINE送る

免責事項当サイトの記事は情報提供を目的としてボランティアで翻訳・監修されています。翻訳の記事内容や治療を推奨または保証するものではありません。

注目キーワード

新着ドキュメント

一覧

arrow_upward