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乳癌患者におけるパクリタキセル・ベースの化学療法後に引き続いての放射線治療後の臨床的に意義のある肺臓炎

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乳癌患者におけるパクリタキセル・ベースの化学療法後に引き続いての放射線治療後の臨床的に意義のある肺臓炎

Clinically relevant pneumonitis after sequential paclitaxel-based chemotherapy and radiotherapy in breast cancer patients.
J Natl Cancer Inst. 2004 Nov 17;96(22):1676-81
Yu TK, Whitman GJ, Thames HD, Buzdar AU, Strom EA, Perkins GH, Schechter NR, McNeese MD, Kau SW, Thomas ES, Hortobagyi GN, Buchholz TA. テキサス大学 M.D.アンダーソンがんセンター 放射線腫瘍科(米国 テキサス州)

背景:タキサンベースの化学療法は乳癌患者での放射線肺臓炎のリスク増加を伴う。この関係についての付加情報を得るために、われわれは第III相ランダム化試験に参加した患者でパクリタキセルでの化学療法と放射性肺臓炎との関係を調査した。
方法:524例の乳癌患者がプロスペクティブに4サイクルのパクリタキセル投与後に4サイクルの5-FU、ドキソルビシン、シクロホスファミド投与(FAC)と、8サイクルのFACに無作為に割り付けられた。これらの症例のうち189例(パクリタキセル/FAC群100例、FAC群89例)でその後当施設において放射線治療が施行され、肺症状を再検討するための診療録を有していた。さらに治療内容を知らされていない放射線診断医が放射線治療後の胸部X線写真を評点した。放射性肺臓炎の粗発生率をカイ二乗法またはフィッシャーの直接確率検定で比較し、そして発生率をKaplan-Meier法とログランク検定で評価した。すべての統計試験は両側検定で行った。

結果:臨床的に意義のある肺臓炎の頻度は両群で有意差を認めなかった(パクリタキセルFAC群5.0% vs FAC群4.5%;発生率の差 = 0.5%、95% CI = -6.6%〜5.5%;P = 1.00)。肺臓炎に対してパクリタキセルFAC群の2例で経口ステロイドが投与されたが、FAC群では投与された症例はなく、入院を要した症例や放射線肺臓炎により死亡した症例はなかった。パクリタキセルFAC群(39.3%)のほうが放射線治療後の胸部X線写真上の変化がFAC群(23.7%)より高頻度に認められた(発生率の差 = 15.6%、95% CI = -0.11%〜28.8%;P = .034)。

結論:パクリタキセル、FAC、放射線治療の一連の治療を施行した乳癌患者は臨床的に意義のある肺臓炎の頻度は非常に低いことが示され、FAC単独療法の症例の頻度との差は認めなかった。

PMID: 15547180

平 栄(放射線腫瘍科) 訳

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