原発性乳癌治療における術後放射線治療とパクリタキセル同時併用に関連した急性・亜急性毒性 | 海外がん医療情報リファレンス

原発性乳癌治療における術後放射線治療とパクリタキセル同時併用に関連した急性・亜急性毒性

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原発性乳癌治療における術後放射線治療とパクリタキセル同時併用に関連した急性・亜急性毒性

Acute and subacute toxicity associated with concurrent adjuvant radiation therapy and paclitaxel in primary breast cancer therapy.
Breast J. 2002 May-Jun;8(3):149-53.
Hanna YM, Baglan KL, Stromberg JS, Vicini FA, A Decker D.
Department of Internal Medicine, William Beaumont Hospital(米国 ミシガン州)

本試験の目的は原発性乳癌の治療を行った一連の症例における標準的な線量の術後放射線治療とパクリタキセルの同時併用での毒性を明らかにすることである。1998年6月から1999年4月にかけて20例の乳癌患者が術後放射線治療とパクリタキセルの同時併用療法を受けた。AJCC(American Joint Committee on Cancer)stage IIが16例(80%)、stage IIIが4例であった。18例中12例が乳房切除術、6例が乳房温存術で、根治手術後、パクリタキセルによる同時化学放射線治療を行った。2例は導入同時化学放射線治療が施行された。全例、放射線治療とパクリタキセル投与前にドキソルビシンを含んだ化学療法がなされた。ドキソルビシンを含んだ化学療法をすべて完遂した後、パクリタキセル投与と同時併用で放射線治療がなされ、全例で少なくとも2サイクルのパクリタキセル(175 mg/m2)を放射線治療期間中3週間ごとに投与された。毒性は毎週RTOG(Radiation Therapy Oncology Group)基準にしたがって等級化した。13例(65%)でgrade 2以上の皮膚毒性が認められた。乳房切除後群では12例中6例(50%)がgrade 2の皮膚毒性、12例中4例(33%)がgrade 3の皮膚毒性を示した。これらの症例のうち1例で放射線治療が中止され、3例が休止された。乳房温存群では6例中2例(33%)でgrade 3毒性を示した。ネオアジュバント療法群では2例中1例(50%)でgrade 3毒性が認められた。乳房切除群で12例中2例(17%)、乳房温存群で6例中2例(33%)、計4例(20%)に放射線肺臓炎が発生し、2例で入院が必要となり、1例で診断目的の開胸的肺生検がなされた。この群の症例においては、標準量によるパクリタキセルと放射線治療同時併用療法により、高頻度に皮膚毒性と肺毒性が認められた。これらの線量とスケジュールによるパクリタキセルによる同時化学放射線療法はその安全性を記したさらなる研究が終了するまでは慎重に取り組むべきである。

PMID: 1204747

平 栄(放射線腫瘍科) 訳

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