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Stage III非小細胞肺癌患者における治療開始までの時間

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Stage III非小細胞肺癌患者における治療開始までの時間

Time to Treatment in Patients with Stage III Non-Small Cell Lung Cancer.
Int J Radiat Oncol Biol Phys. 2009 Feb 19. [Epub ahead of print]
Wang L, Correa CR, Hayman JA, Zhao L, Cease K, Brenner D, Arenberg D, Curtis J, Kalemkerian GP, Kong FM.
Department of Radiation Oncology, University of Michigan Medical Center, Ann Arbor, MI; Department of Radiation Oncology, Cancer Center, Fudan University(中国 上海)

目的:治療開始までの時間(time to treatment:TTT)が切除不能もしくは医学的に手術不能なStage III非小細胞肺癌(NSCLC)患者における全生存期間に影響するか否かと、患者因子もしくは治療因子のいずれかがTTTに関係しているかどうかを確かめること。
対象と方法:ミシガン大学病院またはアナーバー復員軍人ヘルスケアシステム(Veterans Affairs Ann Arbor Healthcare System:VA)で治療された一連のStage III NSCLC患者237例を対象とした。患者は姑息的または根治的に放射線単独(n = 106)または順次放射線化学療法併用(n = 69)もしくは同時化学放射線療法(n = 62)で治療された。主要評価項目は全生存期間である。

結果:追跡期間の中央値69カ月で、TTTの中央値は57日間であった。単変量解析では死亡リスクはTTTの延長にともなった有意な増加を示さなかった(p = 0.093)。しかし、サブセット解析では5年以上生存した患者においては長いTTTはより死亡リスクがより高いことが示された(p = 0.029)。若年(p = 0.027)、男性(p = 0.013)、Karnofsky Performance Score(カルノフスキー活動尺度:KPS)が低い(p = 0.002)、VAでの治療(p = 0.001)はTTTの期間延長に有意に相関していた。しかし、多変量解析では低いKPSのみがTTTの延長に有意に相関していた(p = 0.003)。

結論:治療開始までの期間は5年以上生存したStage III NSCLC患者における全生存期間に有意に相関を認めたが、Stage III症例全体としてみた場合は有意な因子ではなかった。低いKPSはTTTの延長と相関を認めた。

PMID: 19231108

平 栄(放射線腫瘍科) 訳

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