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初期上咽頭癌に対する放射線単独療法の治療成績

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初期上咽頭癌に対する放射線単独療法の治療成績

Treatment Outcomes after Radiotherapy Alone for Patients with Early-Stage Nasopharyngeal Carcinoma.
Int J Radiat Oncol Biol Phys. 2009 Feb 19. [Epub ahead of print]
Xiao WW, Han F, Lu TX, Chen CY, Huang Y, Zhao C.
Department of Radiation Oncology, State Key Laboratory of Oncology in Southern China, Guangzhou, China; Department of Radiation Oncology, Cancer Center, Sun Yat-Sen University(中国 広州)

目的:放射線治療単独療法後の初期上咽頭癌患者の治療成績を解析し、T病期とN病期の違いが予後に及ぼす影響を検討すること。

対象と方法:1999年1月から2001年12月にかけて中山大学癌センターに入院して放射線単独療法をうけた362例の初期上咽頭癌患者(T1-T2N0-N1M0、1992年福州中国病期分類システム)の臨床データを集積し再検討した。

結果:追跡期間の中央値は70カ月であった。全群の5年全生存率は85%であった。Stage T1N0、T2N0、T1N1の患者群での5年全生存率はそれぞれ96.6%、91.3%、85.8%で、これら3群間に統計学的な有意差は認めなかった(p>.05)。しかし、Stage T2N1の患者での5年全生存率は73.1%で、前記3群より有意に低かった。4群の間では5年局所無再発生存率と5年領域無再発生存率に有意差は認めなかった(p<.05)。Stage T1N0、T2N0、T1N1の5年無遠隔転移生存率はそれぞれ94.9%、97.5%、95.6%で全く有意差を認めなかったが(p<.05)、Stage T2N1では81.2%と有意に低かった(p<.05)。

結論:Stage T1N0、T2N0、T1N1に対する放射線単独療法は満足のゆく結果が示されたが、Stage T2N1での治療成績は他の3群と比較して明らかに不良であった。Stage T2N1での再発のおもな原因は遠隔転移であった。Stage T2N1で遠隔転移のリスクが高い症例は放射線単独ではなく複合した治療が必要であると考えられた。

PMID: 19231110

平 栄(放射線腫瘍科) 訳

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