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経尿道的切除術と放射線療法で治療された高リスクT1膀胱癌患者における局所制御を予測するマーカーとしてのサーバイビン発現

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経尿道的切除術と放射線療法で治療された高リスクT1膀胱癌患者における局所制御を予測するマーカーとしてのサーバイビン発現

Survivin Expression as a Predictive Marker for Local Control in Patients with High-Risk T1 Bladder Cancer Treated with Transurethral Resection and Radiochemotherapy.
Int J Radiat Oncol Biol Phys. 2009 Feb 19. [Epub ahead of print]
Weiss C, von Romer F, Capalbo G, Ott OJ, Wittlinger M, Krause SF, Sauer R, Rodel C, Rodel F.
Department of Radiation Oncology, Johann Wolfgang Goethe-University(ドイツ フランクフルト/マイン)

目的:本研究の目的は、高リスクT1膀胱癌患者から採取した腫瘍標本におけるサーバイビン発現と、その臨床病理学的特徴とともに、最初の経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBT)の後に放射線療法(RT)もしくは化学放射線療法(RCT)を行った後の臨床成績とサーバイビン発現との関係を調べることである。

対象と方法:サーバイビン蛋白発現は最初のTURBTでの腫瘍標本(n = 48)の免疫組織化学検査で評価し、臨床病理学的特徴とともに、5年局所再発率、腫瘍の進行、およびRT/RCTを主な治療とする膀胱温存治療後の尿路上皮癌による死亡とサーバイビン蛋白発現との関係を調べた。

結果:サーバイビンは正常な膀胱の尿路上皮には発現せず、T1腫瘍の67%に過剰に発現していた。サーバイビン発現と臨床病理学的因子(年齢、性別、グレード、多病巣性、上皮内癌との関連)との間には相関は認められなかった。追跡期間の中央値27カ月(3〜140カ月)で、サーバイビン発現の増加はTURBTとRCT/RT後の局所再発率の増加と有意に相関していた(p = 0.003)。腫瘍の進行(p = 0.07)と、疾患特異的生存率の低下(p = 0.10)についても明らかにリスク増大傾向が認められた。

結論:高いサーバイビン発現は腫瘍の攻撃性の指標であり、TURBTとRCT/RTのような臓器温存を主たる目的とした治療を行った場合の再発リスクが高いようなT1膀胱癌患者のサブグループを特定することに有用であると考えられる。

PMID: 19231102

平 栄(放射線腫瘍科) 訳

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