放射線治療中の血漿TGF-β1値の上昇により、非小細胞肺癌患者における放射線肺毒性が予測できる:北京とミシガンの複合解析 | 海外がん医療情報リファレンス

放射線治療中の血漿TGF-β1値の上昇により、非小細胞肺癌患者における放射線肺毒性が予測できる:北京とミシガンの複合解析

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放射線治療中の血漿TGF-β1値の上昇により、非小細胞肺癌患者における放射線肺毒性が予測できる:北京とミシガンの複合解析

Elevation of Plasma TGF-beta1 During Radiation Therapy Predicts Radiation-Induced Lung Toxicity in Patients with Non-Small-Cell Lung Cancer: A Combined Analysis from Beijing and Michigan.
Int J Radiat Oncol Biol Phys. 2009 Feb 19. [Epub ahead of print]
Zhao L, Wang L, Ji W, Wang X, Zhu X, Hayman JA, Kalemkerian GP, Yang W, Brenner D, Lawrence TS, Kong FM.
Department of Radiation Oncology, Tianjin Medical University Cancer Hospital(中国 天津); Department of Radiation Oncology, Peking Union Medical College Cancer Hospital(中国 北京); Department of Radiation Oncology, University of Michigan(ミシガン州アナーバー)

目的:放射線治療中の形質転換成長因子β1(transforming growth factor-beta1:TGF-β1)値の放射線誘導性の上昇と非小細胞肺癌患者における放射線肺毒性とが相関するかどうかを確認し、平均肺線量がその予測能力を向上させる可能性について検討すること。

対象と方法:化学放射線療法もしくは放射線治療単独で治療されたStage I〜III非小細胞肺癌患者を対象とした。乏血小板血漿を放射線治療前と放射線治療期間中の4〜5週目(40〜50Gy)に採取した。酵素免疫測定法によりTGF-β1を測定した。主要評価点はGrade 2以上の放射線肺毒性である。マンホイットニーU検定、ロジスティック回帰、カイ二乗検定で統計解析を行った。

結果:165例の患者が本試験に登録された。放射線量の中間値は60Gyで、平均肺線量の中央値は15.3Gyであった。29例(17.6%)に放射線肺毒性が認められた。放射線肺毒性の発生率はTGF-β1比率が1以下の患者では7.9%であったのに対して、TGF-β1比率が1を超える患者では46.2%で(p < 0.001)、平均肺線量が20Gy以下では17.4%であったのに対して、平均肺線量が20Gyを超える場合は42.9%であった(p = 0.024)。TGF-β1比率が1以下で平均肺線量が20Gy以下の患者での放射線肺毒性の発生率は4.3%で、TGF-β1比率が1を超え、平均肺線量が20Gyを超える患者では放射線肺毒性の発生率は47.4%であった(p < 0.001)。

結論:放射線治療中の血漿TGF-β1値の放射線による上昇により放射線肺毒性が予測できる。TGF-β1値と平均肺線量を組み合わせることで放射線肺毒性を示すリスクを有する患者を十分に予測可能と考えられる。

PMID: 19231104

平 栄(放射線腫瘍科) 訳

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