E-カドヘリン抑制因子Snailは卵巣癌患者の全生存率低下に関係する | 海外がん医療情報リファレンス

E-カドヘリン抑制因子Snailは卵巣癌患者の全生存率低下に関係する

更新日

Facebookでシェアする Twitterにツィートする LINEに送る print

E-カドヘリン抑制因子Snailは卵巣癌患者の全生存率低下に関係する

The E-cadherin repressor Snail is associated with lower overall survival of ovarian cancer patients.
Br J Cancer. 2008 Jan 29;98(2):489-95.
Blechschmidt K, Sassen S, Schmalfeldt B, Schuster T, Höfler H, Becker KF.
Institute of Pathology, Technical University of Munich, Trogerstrasse 18, Munich D-81675(ドイツ)

上皮性卵巣癌は女性生殖器悪性腫瘍で死因の第1位となっている。細胞接着分子であるE-カドヘリンの発現低下は予後不良と相関することがこれまでに示されているが、卵巣癌において抑制因子SnailでのE-カドヘリンが果たす役割は解明されていない。われわれは48例の卵巣腫瘍と対応する転移巣のホルマリン固定しパラフィン包埋した標本についてE-カドヘリンとSnailの発現を免疫組織化学により解析した。原発癌およびその転移巣と、E-カドヘリン発現との間には有意な相関が認められた(P<0.001)。同様の相関をSnail発現との間にも認めた(P<0.001)。原発性卵巣癌でのE-カドヘリン発現低下は全生存期間の短縮と有意に相関していた(P=0.008)。同様に転移巣でのSnail発現は原発性卵巣癌患者の全生存率低下と相関していた(P=0.047)。さらに、原発腫瘍や転移巣でE-カドヘリンが低下しSnail免疫活性が増加している患者群は、E-カドヘリン陽性でSnail陰性の発現状況である対照患者群と比較して死亡リスクが有意に高かった(それぞれP=0.002、P=0.022)。われわれの検討の結果の結論として、E-カドヘリン抑制因子Snailは卵巣癌患者の生存率低下と相関している。 PMID: 18026186

平 栄(放射線腫瘍科) 訳

printこの記事を印刷する Facebookシェアする Twitterツィートする LINE送る

免責事項当サイトの記事は情報提供を目的としてボランティアで翻訳・監修されています。翻訳の記事内容や治療を推奨または保証するものではありません。

注目キーワード

新着ドキュメント

一覧

arrow_upward