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癌の転移は、癌細胞のSnail誘導EMTでの免疫抑制により促進される

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癌の転移は、癌細胞のSnail誘導EMTでの免疫抑制により促進される

Cancer metastasis is accelerated through immunosuppression during Snail-induced EMT of cancer cells.
Cancer Cell. 2009 Mar 3;15(3):195-206.
Kudo-Saito C, Shirako H, Takeuchi T, Kawakami Y.
慶應義塾大学医学部 先端医科学研究所 細胞情報研究部門(日本 東京)kudoc@sc.itc.keio.ac.jp

上皮-間葉転換(epithelial-mesenchymal transition:EMT)は癌が転移する際の重要な段階であり、SnailはEMTを制御する主要な転写因子である。ここでわれわれはSnail誘導EMTが浸潤を増強するのみならず、免疫抑制の誘導も行うことで癌の転移を促進することを明らかにする。Snail形質導入後に典型的なEMT像を呈したマウスとヒトのメラノーマ細胞はTSP1産生を介してインビトロと部分的に生体内でT細胞の制御を誘導し、樹枝状細胞を障害した。Snail(+)黒色腫は免疫療法に反応しなかったが、Snail特異的siRNAまたは抗TSP1モノクロナール抗体の腫瘍内注入により腫瘍増殖と転移が抑制され腫瘍特異的腫瘍浸潤リンパ球と全身免疫反応が増加した。これらの結果からSnail誘導EMTの抑制により癌患者の腫瘍転移と免疫抑制の両方を同時に抑制すると考えられる。

PMID: 19249678

平 栄(放射線腫瘍科) 訳

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