リンパ節陰性乳癌女性に対する腫瘤摘出術後の乳房照射スケジュールについてのランダム化試験 | 海外がん医療情報リファレンス

リンパ節陰性乳癌女性に対する腫瘤摘出術後の乳房照射スケジュールについてのランダム化試験

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リンパ節陰性乳癌女性に対する腫瘤摘出術後の乳房照射スケジュールについてのランダム化試験

Randomized trial of breast irradiation schedules after lumpectomy for women with lymph node-negative breast cancer.
J Natl Cancer Inst. 2002 Aug 7;94(15):1143-50.
Whelan T, MacKenzie R, Julian J, Levine M, Shelley W, Grimard L, Lada B, Lukka H, Perera F, Fyles A, Laukkanen E, Gulavita S, Benk V, Szechtman B.
T. Whelan, M. Levine, McMaster University, and Cancer Care Ontario (CCO) Hamilton Regional Cancer Centre(カナダ オンタリオ州ハミルトン)
tim.whelan@hrcc.on.ca

背景:腫瘤摘出術後の乳房照射は、乳癌の局所再発を減少させるため乳房温存療法に不可欠な要素である。乳房照射に対する最適な照射スケジュール(特定の照射回数または既定の期間での治療セッションで投与される放射線量)は一律に受け入れられているわけではないため、22日間照射スケジュールが従来の35日間スケジュールよりも再発を減らすかどうかを調べた。

方法:腫瘤摘出術で治療され、病理学的に明瞭なマージンがあり、腋窩リンパ節陰性の浸潤性乳癌女性を、42.5 Gyを16分割22日間の全乳房照射(短期群)または50 Gyを25分割35日間の全乳房照射(長期群)に無作為に割り付けた。第一義的転帰は治療された乳房での浸潤癌の局所再発である。副次的転帰はEORTC(European Organisation for Research and Treatment of Cancer:欧州癌研究治療機関)Cosmetic Rating Systemで評価した美容的転帰である。すべての統計学的検定は両側検定で行った。

結果:1993年4月から1996年9月にかけて1234名の女性が短期群622例、長期群612例に無作為に割り付けられた。追跡期間の中央値は69カ月である。5年局所無再発生存率は短期群で97.2%、長期群で96.8%であった(絶対差 = 0.4%、95%信頼区間 [CI] = -1.5%〜2.4%)。無病生存率や全生存率には両群の間で有意差を認めなかった。3年での優良または良好な全般的美容的転帰の患者の割合は短期群で76.8%、長期群で77.0%、5年でのデータではそれぞれ76.8%、77.4%であった(絶対差 = -0.6%、95%CI = -6.5%〜5.5%)。

結論:より簡便な22日間分割照射スケジュールは35日間スケジュールの代替として容認可能であると考えられる。

PMID: 12165639

平 栄(放射線腫瘍科) 訳

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