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形質転換成長因子β-1は上皮細胞株におけるSnail転写因子を誘導する:上皮-間葉転換の機構

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形質転換成長因子β-1は上皮細胞株におけるSnail転写因子を誘導する:上皮-間葉転換の機構

Transforming growth factor beta-1 induces snail transcription factor in epithelial cell lines: mechanisms for epithelial mesenchymal transitions.
J Biol Chem. 2003 Jun 6;278(23):21113-23.
Peinado H, Quintanilla M, Cano A.
Instituto de Investigaciones Biomedicas “Alberto Sols” (CSIC-UAM) and Departamento de Bioquimica (UAM), Arturo Duperier 4, 28029(スペイン マドリード)

Snail転写因子は上皮細胞株におけるE-カドヘリンの強力な抑制因子であると最近報告されており、Snail転写因子が常時発現するとE-カドヘリンが発現しなくなり、上皮-間葉転換を誘導し、浸潤性の表現型となる。腫瘍発育と腫瘍進展におけるSnail発現の制御機構はまだ解明されていない。本稿では、形質転換成長因子β-1(TGFβ1)が、マディン・ダービー(Madin-Darby)イヌ腎細胞においてSnail発現を誘導し、MAPKシグナル伝達経路に依存する機構によって上皮-間葉転換を引き起こすことを明らかにする。さらに、TGFβ1はSnailプロモーターを活性化させるのに対して、形質転換成長因子β-2はより小さい効果しか持たないが、Snailプロモーター誘導においてはTGFβ1と協調する。興味深いことに、TGFβ1が介在するSnailプロモーター誘導はH-Ras(N17Ras)のドミナント・ネガティブ体により阻害されるが、発癌性H-Ras(V12Ras)はTGFβ1と相乗的に協調してSnailプロモーター活性を誘導する。SnailプロモーターにおけるTGFβ1の影響はMEK1/2活性に依存するが、Smad4活性とは無関係のようである。さらに、H-Rasが介在するSnailプロモーター活性誘導は、H-Ras単独もしくはTGFβ1の存在のもとで、MAPK活性とホスファチジルイノシトール3-キナーゼ活性の両者に依存する。これらのデータはMAPKとホスファチジルイノシトール3-キナーゼシグナル伝達経路が、おそらくRas活性化とその下流エフェクターを介してTGFβ1によるSnailプロモーター発現に関与していることを示すものである。

PMID: 12665527

平 栄(放射線腫瘍科) 訳

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