Stage III非小細胞肺癌患者237例の全生存率に対する放射線線量と化学療法の影響 | 海外がん医療情報リファレンス

Stage III非小細胞肺癌患者237例の全生存率に対する放射線線量と化学療法の影響

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Stage III非小細胞肺癌患者237例の全生存率に対する放射線線量と化学療法の影響

The effect of radiation dose and chemotherapy on overall survival in 237 patients with Stage III non-small-cell lung cancer.
Int J Radiat Oncol Biol Phys. 2009 Apr 1;73(5):1383-90.
Wang L, Correa CR, Zhao L, Hayman J, Kalemkerian GP, Lyons S, Cease K, Brenner D, Kong FM.
ミシガン大学医療センター放射線腫瘍科,アナーバー, ミシガン州 48109, USA.

目的:切除不能または医学的に手術不能なStage III非小細胞肺癌(NSCLC)患者での放射線量、化学療法、そしてそれらの相互作用の影響を調べること。

対象と方法:連続的な237例のStage III NSCLC患者を検討した。追跡期間の中央値は69.0カ月である。患者は放射線療法単独(n = 106)、連続化学放射線療法(n = 69)、もしくは同時化学放射線療法(n = 62)で治療された。主要評価項目は全生存率である。放射線量は30Gyから102.9Gy(中央値60Gy)の範囲で、対応する生物学的等効果線量(BED)は39Gyから124.5Gy(中央値72Gy)であった。

結果:全集団の全生存期間の中央値はそれぞれ12.6カ月で、2年、5年生存率はそれぞれ22.4%, 10.0%であった。多変量Cox回帰モデルではKarnofsky performance status(p = 0.020)、体重減少が5%未満(p = 0.017)、化学療法(併用あり vs なし)、化学放射線療法の順序(連続 vs 同時; p < 0.001)、そしてBED(p < 0.001)が全生存率の有意な予測因子であることが示された。放射線療法単独、連続化学放射線療法、同時化学放射線療法で治療された患者の生存期間の中央値はそれぞれ7.4, 14.9, 15.8カ月で、5年生存率はそれぞれ3.3%, 7.5%, 19.4%であった(p < 0.001)。より高い放射線量の生存期間への影響と化学療法施行の有無とは無関係であった。 結論:放射線量と化学療法の施行はStage III NSCLCにおける全生存率において独立した予測因子である。放射線治療線量と化学療法との間には相互作用は認めない。

PMID: 18929449

平 栄(放射線腫瘍科) 訳

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