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手術不能局所進行膵癌患者に対するゲムシタビンと免疫療法の併用療法

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手術不能局所進行膵癌患者に対するゲムシタビンと免疫療法の併用療法

A combination therapy of gemcitabine with immunotherapy for patients with inoperable locally advanced pancreatic cancer.
Pancreas. 2009 Apr;38(3):e69-74.
Hirooka Y, Itoh A, Kawashima H, Hara K, Nonogaki K, Kasugai T, Ohno E, Ishikawa T, Matsubara H, Ishigami M, Katano Y, Ohmiya N, Niwa Y, Yamamoto K, Kaneko T, Nieda M, Yokokawa K, Goto H.
名古屋大学医学部付属病院 光学医療診療部(日本 名古屋)

目的:樹状細胞療法は測定可能な免疫反応を誘導することが多い。しかし臨床反応はわずかな患者にしか見られず、おそらくは腫瘍細胞を根絶可能な抗原特異的細胞傷害性Tリンパ球が十分に広がらないためであると考えられる。樹状細胞ベースでのワクチン接種の治療効果を強めるために、手術不能局所進行膵癌患者を対象としたゲムシタビン(GEM)と免疫療法の併用療法に関する最初の臨床試験を行った。

方法:5例の患者に対してゲムシタビン1000 mg/mの静脈内投与(day 1)とOK432でパルスした樹状細胞の超音波内視鏡誘導下での腫瘍内穿刺注入を行い、その後抗CD3モノクロナール抗体で刺激されたリンホカイン活性化キラー細胞(CD3-LAKs)を2週間間隔で静注した(day 4)

結果:試験期間中に重篤な治療関連有害事象は認められなかった。今回の臨床試験で5例中3例の患者に有効な反応が示され、うち1例は部分奏効、2例は6カ月以上の長期の病勢安定であった。部分奏効の患者では樹状細胞ベースでのワクチン接種とゲムシタビン投与の併用により腫瘍抗原特異的細胞傷害性Tリンパ球が誘導されることが示された。

結論:この併用療法は相乗的効果があり、腫瘍抗原特異的細胞傷害性Tリンパ球誘導により膵癌の治療の役割を果たす。

PMID: 19276867

平 栄(放射線腫瘍科) 訳

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