医学的に手術不能なstage I非小細胞肺癌患者に対する体幹部定位放射線治療 – 非ランダム化プロスペクティブ第II相試験でのCOPD/CVD関連毒性の第一報 | 海外がん医療情報リファレンス

医学的に手術不能なstage I非小細胞肺癌患者に対する体幹部定位放射線治療 – 非ランダム化プロスペクティブ第II相試験でのCOPD/CVD関連毒性の第一報

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医学的に手術不能なstage I非小細胞肺癌患者に対する体幹部定位放射線治療 – 非ランダム化プロスペクティブ第II相試験でのCOPD/CVD関連毒性の第一報

Radiother Oncol. 2008 Sep;88(3):359-67.
Baumann P, Nyman J, Hoyer M, Gagliardi G, Lax I, Wennberg B, Drugge N, Ekberg L, Friesland S, Johansson KA, Lund JS, Morhed E, Nilsson K, Levin N, Paludan M, Sederholm C, Traberg A, Wittgren L, Lewensohn R.
Divisions of Oncology and Hospital Physics, Radiumhemment, Karolinska 大学病院(スウェーデン)

背景と目的:医学的に手術不能なstage I非小細胞肺癌患者での体幹部定位放射線治療(SBRT)によるレトロスペクティブ試験において、われわれは以前、線量の中間値15Gyx3回での局所制御率が88%であることを報告した。今回の報告は、プロスペクティブ第II相試験で経験した毒性と、その毒性と合併する慢性閉塞性肺疾患(COPD)と心血管障害(CVD)との関係について示すものである。

対象と方法:2003年8月から2005年9月にかけて60例の患者が登録された。年齢の中間値75才(59-87才)の57例(T1 65%, T2 35%)が評価可能であった。ベースラインの平均FEV1%は64%でKarnofsky指数は80であった。PTVの67%等線量領域で総線量45Gyを3分割で照射した。臨床的、肺、放射線学的評価はSBRT後6週, 3, 6, 9, 12, 18, 36カ月後に行った。毒性はCTC v2.0で等級化し、performance statusはKarnofsky scaleで等級化した。

結果:追跡期間の中央値23カ月で2例が局所再発した。Grade 4もしくは5の毒性は報告されていない。Grade 3毒性を12例(21%)に認めた。追跡期間中FEV1%の有意な低下は認めなかった。軽度の肺臓炎をCVD群3/17(18%)、COPD群7/40(18%)に同程度に認めた。COPD群での線維症9/17(53%)と胸水5/40(13%)に対し、CVD群ではそれぞれ9/17(53%)と8/17(47%)の頻度であった。

結論:COPDとCVDにより医学的に手術不能なstage I非小細胞肺癌患者に対する体幹部定位放射線治療は良好な局所制御率でgrade 3毒性の発生率も低く、Grade 4もしくは5の毒性は認めなかった。

PMID: 18768228

平 栄(放射線腫瘍科) 訳

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