2017年04月の記事一覧

PI3K/mTOR阻害剤が特定の子宮肉腫に有効な可能性の画像

PI3K/mTOR阻害剤が特定の子宮肉腫に有効な可能性

米国がん学会のClinical Cancer Research誌に発表された研究によると、タンパク質P-S6S240は、平滑筋肉腫と呼ばれる治療困難なタイプの子宮肉腫の患者の予後不良を示す指標として役立つ可能性があり、非臨床試験データは、こ
FDAがニラパリブを再発上皮卵巣がん、卵管がん、原発性腹膜がん維持療法に承認の画像

FDAがニラパリブを再発上皮卵巣がん、卵管がん、原発性腹膜がん維持療法に承認

米国食品医薬品局(FDA)は本日、再発上皮性卵巣がん、卵管がん、腹膜原発がんの成人患者で、プラチナ製剤を含む化学療法後に腫瘍が完全または部分的に縮小(完全奏効または部分奏効)した患者の維持療法(がんの増殖を遅らせる目的)薬として、nirap
NIH補助金減額の大統領予算案に反対、ASCO会長が声明の画像

NIH補助金減額の大統領予算案に反対、ASCO会長が声明

ASCO会長であるDaniel F. Hayes医師による声明   われわれは、米国国立衛生研究所(NIH)から60億ドルを削減するトランプ大統領の予算概要に強く反対する。NIH財政支出を20%近くも減額することは、わが国の既に脆
運動は最も有効性が証明された乳がん再発予防法の画像

運動は最も有効性が証明された乳がん再発予防法

「1日30分の散歩が乳がん治療後の患者の再発予防に役立つ」とサン紙は報告する。   乳がんの治療を受けた女性の多くが、再発リスクの低下に役立ちそうな生活習慣に変えたいと強く思っているという事実がきっかけとなって、カナダの研究グルー
がん患者のための性生活維持のヒントの画像

がん患者のための性生活維持のヒント

がんとその治療は患者の生活のあらゆる側面に影響を及ぼす可能性があり、がんの診断後、「新たな日常」をいかにして見出せばよいのか助言を求める患者が多い。ダナファーバーがん研究所の性の健康プログラムの責任者であるSharon Bober博士による
急性リンパ性白血病(ALL)にブリナツモマブは化学療法より有効の画像

急性リンパ性白血病(ALL)にブリナツモマブは化学療法より有効

100以上の施設が参加した第3相ランダム化試験にて全生存期間の延長が示された 21カ国101施設が参加した第3相臨床試験において、進行急性リンパ性白血病(ALL)治療に対するモノクローナル抗体ブリナツモマブは、標準化学療法よりも効果的である
FDAがEGFR T790M変異陽性の転移非小細胞肺がんにosimertinibを承認の画像

FDAがEGFR T790M変異陽性の転移非小細胞肺がんにosimertinibを承認

米国食品医薬品局(FDA)は2017年3月30日、上皮成長因子受容体(EGFR)T790M変異陽性の転移性非小細胞肺がん(NSCLC)患者の治療薬として、osimertinib[オシメルチニブ](商品名:Tagrisso[タグリッソ]、アス
ドセタキセルでの好中球減少性腸炎の発症頻度は増加せずの画像

ドセタキセルでの好中球減少性腸炎の発症頻度は増加せず

事前評価では、好中球減少性腸炎の発症頻度の増加は認められなかった。   2017年3月10日、欧州医薬品庁(EMA)はフランスにおいて、がん治療薬ドセタキセル投与後に好中球減少性腸炎を発症した患者の症例について調査をしており、それ
乳房温存術後の短期放射線療法はケアの質・価値を高めるの画像

乳房温存術後の短期放射線療法はケアの質・価値を高める

緊急リリース ASCOの見解 ASCO乳がんエキスパート Don S. Dizon医師 「患者にとって質および価値の高い治療を決定するには、臨床的メリットや費用など数多くの要因があります。本研究は、臨床的エビデンスに基づいて各患者に合わせた
条件付きリプログラミング:がん細胞の増殖技術について Richard Schlegel氏に聞くの画像

条件付きリプログラミング:がん細胞の増殖技術について Richard Schlegel氏に聞く

本年1月、患者から採取した正常細胞や腫瘍細胞を研究室で増殖させる新規技法の完全なプロトコールが発表された。本技術は条件付きリプログラミングとして知られ、培養細胞を樹立し無期限で生存させる方法として2012年に初めて開発された。  
光免疫療法:近赤外線でがん細胞が死滅の画像

光免疫療法:近赤外線でがん細胞が死滅

米国国立がん研究所(NCI)が制作した動画に、一社)日本癌医療翻訳アソシエイツ(JAMT/ジャムティ)が日本語字幕を付けたものです。 ◆─────────────────◆ 近赤外光線免疫療法では、がん細胞と結合する抗体‐光吸収体結合体が用
ポマリドミド+デキサメタゾン療法でB型肝炎ウイルス再活性化の可能性の画像

ポマリドミド+デキサメタゾン療法でB型肝炎ウイルス再活性化の可能性

B型肝炎ウイルス(HBV)既感染患者 において、ポマリドミド+デキサメタゾン療法後、まれながらHBVが再活性化した症例が報告された。   2017年3月1日、ポマリドミド(商品名:Imnovid)の承認取得者であるCelgene
血小板に結合させた免疫療法薬が腫瘍の再増殖を抑制の画像

血小板に結合させた免疫療法薬が腫瘍の再増殖を抑制

  この研究は、免疫療法薬を送り届けるように改変された血小板が、外科手術で残存したがん細胞を効率的に除去し、新たな腫瘍の形成を防ぐ可能性を示唆する。 本研究で、研究者らは血小板(通常はかさぶたを作り傷の治癒を助ける)に免疫チェック