乳癌に対する乳房温存療法における乳腺腫瘤摘出術後の原発腫瘍床への追加照射による線量付加:EORTC 22881-10882 “boost versus no boost” trial(追加照射の有無についての比較試験)の結果要約 | 海外がん医療情報リファレンス

乳癌に対する乳房温存療法における乳腺腫瘤摘出術後の原発腫瘍床への追加照射による線量付加:EORTC 22881-10882 “boost versus no boost” trial(追加照射の有無についての比較試験)の結果要約

更新日

Facebookでシェアする Twitterにツィートする LINEに送る print

乳癌に対する乳房温存療法における乳腺腫瘤摘出術後の原発腫瘍床への追加照射による線量付加:EORTC 22881-10882 “boost versus no boost” trial(追加照射の有無についての比較試験)の結果要約

The addition of a boost dose on the primary tumour bed after lumpectomy in breast conserving treatment for breast cancer. A summary of the results of EORTC 22881-10882 “boost versus no boost” trial.
Cancer Radiother. 2008 Nov;12(6-7):565-70.
Poortmans PM, Collette L, Bartelink H, Struikmans H, Van den Bogaert WF, Fourquet A, Jager JJ, Hoogenraad W, Muller RP, Dubois JB, Bolla M, Van Der Hulst M, Warlam-Rodenhuis CC, Pierart M, Horiot JC; EORTC Radiation Oncology and Breast Cancer Groups.
Dr. Bernard Verbeeten研究所 放射線腫瘍科、 PO Box 90120 5000 LA(オランダ、ティルブルフ) poortmans.ph@bvi.nl

目的:初期乳癌患者の乳房温存療法の枠組みの中で、局所制御、美容的結果、線維化、全生存率で原発腫瘍床に対する追加線量の影響を調べること。

対象と方法:腫瘤摘出術後に全乳房照射50Gyを行った5569例の患者を無作為化した。顕微鏡的に完全な腫瘤摘出術後(5318例)では追加線量を0Gyか16Gyのいずれか、顕微鏡的に不完全な腫瘤摘出術後(251例)では10Gyか26Gyのいずれかに無作為に割り付けた。追跡期間の中央値10年間での結果を示す。

結果:10年で累積局所再発率は0Gyと16Gy追加照射群ではそれぞれ10.2% vs 6.2%(p < 0.0001)、10Gyと26Gy追加照射群では17.5% vs 10.8%(p > 0.1)であった。年齢群ごとの統計学的に有意な相互作用はなかったが、若年患者での再発はより早期に発生する傾向があった。若年患者は10年での局所再発の累積リスクがより高いため、追加照射により10年での絶対リスクが減少する幅は年齢が高くなるほど小さくなった。線維化の進行は追加線量に有意に依存し、10年での重度の線維化の発生率は0Gy, 10Gy, 16Gy, 26Gyの照射後、それぞれ1.6%, 3.3%, 4.4%, 14.4% であった。

結論:16Gyの線量増加で局所制御が改善されるのは完全な腫瘤摘出術後の患者についてのみであった。線維化の進行は明らかに線量に依存していた。追跡期間の中央値10年で生存率に対する影響は観察されなかった。

PMID: 18760649

平 栄(放射線腫瘍科) 訳

printこの記事を印刷する Facebookシェアする Twitterツィートする LINE送る

免責事項当サイトの記事は情報提供を目的としてボランティアで翻訳・監修されています。翻訳の記事内容や治療を推奨または保証するものではありません。

注目キーワード

新着ドキュメント

一覧

arrow_upward