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骨転移に対して放射線治療を受けた癌患者の長期追跡:多施設ランダム化試験の結果

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骨転移に対して放射線治療を受けた癌患者の長期追跡:多施設ランダム化試験の結果

Long-term follow-up of cancer patients receiving radiotherapy for bone metastases: Results from a randomised multicentre trial.
Radiother Oncol. 2009 91(2):261-66.
Sande TA, Ruenes R, Lund JA, Bruland OS, Hornslien K, Bremnes R, Kaasa S.Faculty of Medicine, Norwegian University of Technology and Science(ノルウェイ)

背景と目的:本研究の目的は単回照射(8Gyx1)と複数回照射(3Gyx10)に無作為に割り付け長期追跡を行った患者における、再照射の必要性、病的骨折と脊髄圧迫の頻度を比較することである。単回照射と複数回照射レジメンとは同等の有効性であるということを基本的な前提とした。

対象と方法:本試験は国際的大規模多施設プロスペクティブ試験のうちノルウェー人からなる一部のサンプルについて報告する。ノルウェーの4カ所の病院で有痛性骨転移のある180例の患者が単回照射(8Gyx1)もしくは複数回照射(3Gyx10)のいずれかの放射線治療に無作為に割り付けられた。

結果:単回照射群の患者は複数回照射群と比較し再照射の頻度が有意に高かった(27% vs 9%, p=0.002)。両群の間で、病的骨折の頻度(5% vs 5%, p=1.00)や脊髄圧迫の頻度(1% vs 4%, p=0.37)に有意差は認めなかった。

結論:本研究では有痛性骨転移患者の大多数に対する放射線治療では8Gyx1と3Gyx10との間で長期的な観点からも有意差は示されなかった。重要なのは、この研究では患者が死亡するまで追跡しており、試験結果から8Gyx1は3Gyx10と比較して何ら不都合がないことが示されたことである。再照射の必要性が約2.5倍に高まる結果が示されていたとしても、単回照射は患者にとってはより簡便であり、放射線治療施設にとってはより費用効果比が高いと考えられる。

PMID: 19307034

平 栄(放射線腫瘍科) 訳

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