転移性乳癌患者におけるアロマターゼ阻害剤とシクロオキシゲナーゼ2阻害剤併用療法の果たす役割 | 海外がん医療情報リファレンス

転移性乳癌患者におけるアロマターゼ阻害剤とシクロオキシゲナーゼ2阻害剤併用療法の果たす役割

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転移性乳癌患者におけるアロマターゼ阻害剤とシクロオキシゲナーゼ2阻害剤併用療法の果たす役割

Role of combination therapy with aromatase and cyclooxygenase-2 inhibitors in patients with metastatic breast cancer.
Ann Oncol. 2009 Apr;20(4):615-20.
Falandry C, Canney PA, Freyer G, Dirix LY.
リヨン南病院、腫瘍内科(フランス、Pierre-Benite)claire.leger-falandry@ens-lyon.fr

アロマターゼ阻害剤(AI)は閉経後女性の転移性ホルモン感受性乳癌の治療として確立している。シクロオキシゲナーゼ2(COX-2)阻害剤は動物実験や人間での研究で癌のリスクを減少させる効果が示されてきた。さまざまな前臨床研究でAIとCOX-2阻害剤併用療法の相乗的な抗腫瘍効果が示されている。この総説ではAIとCOX-2阻害剤併用療法の有用性を示し、乳癌の補助療法と転移性乳癌におけるAIであるエキセメスタンとCOX-2阻害剤のセレコキシブ併用療法について調べるためのすでに完了した臨床試験と継続中の臨床試験について検討する。一般的に併用療法は、無進行生存率、全奏効率、臨床的有効率、無進行期間、有効性の持続期間といった評価項目を用いると、AI単独療法と比較して同等以上の有効性が示された。すべての治療で忍容性が高かった。COX-2阻害剤には心血管系リスクがあることが知られているにも関わらず、ネオアジュバントとして併用療法を受けた患者では血清中脂質濃度に有益な影響があることが示された。結論として、AIとCOX-2阻害剤併用療法は転移性乳癌患者の治療での有益性と安全性について有望である。今後の試験においては併用療法のリスク対効果比を正確に評価するために注意深い観察が必要である。

PMID: 19254941

平 栄(放射線腫瘍科) 訳

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