前立腺癌治療におけるアンドロゲン抑制期間 | 海外がん医療情報リファレンス

前立腺癌治療におけるアンドロゲン抑制期間

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前立腺癌治療におけるアンドロゲン抑制期間

Duration of androgen suppression in the treatment of prostate cancer.
N Engl J Med. 2009 Jun 11;360(24):2516-27.
Bolla M, de Reijke TM, Van Tienhoven G, Van den Bergh AC, Oddens J, Poortmans PM, Gez E, Kil P, Akdas A, Soete G, Kariakine O, van der Steen-Banasik EM, Musat E, Pierart M, Mauer ME, Collette L; 欧州癌研究治療学会議(EORTC)放射線腫瘍学斑・泌尿器生殖器癌斑
Collaborators (42)
Centre Hospitalier Regional Universitaire de Grenoble, (フランス、グルノーブル). mbolla@chu-grenoble.fr

背景:放射線治療と長期の内科的アンドロゲン抑制療法(2年間以上)の併用により、局所進行前立腺癌患者の全生存率が改善する。われわれは局所進行前立腺癌の治療における短期アンドロゲン抑制療法・放射線治療併用療法と長期アンドロゲン抑制療法・放射線治療併用療法の比較を行った。

方法:われわれは外部放射線治療に6カ月間のアンドロゲン抑制療法を受けた局所進行前立腺癌患者を、追加治療なし(短期抑制療法)と黄体形成ホルモン放出ホルモン(LHRH)作動薬を2.5年間追加(長期抑制療法)の2つの群のいずれかに無作為に割り付けた。短期アンドロゲン抑制療法が長期抑制療法に劣らない結果であるとするには片側のαレベル0.05での全生存率に対するハザード比が1.35を超えることを必要とした。中間解析の結果、調整後の片側のαレベル0.0429となり、劣っていることが示された。

結果:全体で1113名の男性が登録され、このうち970例が、短期抑制療法群483例と長期抑制療法群487例とに無作為に割り付けられた。追跡期間の中央値6.4年で短期抑制療法群の132例、長期抑制療法群の98例が死亡し、このうち前立腺癌による死亡数は短期抑制療法群で47例、長期抑制療法群で29例であった。5年全死亡率は短期抑制療法群、長期抑制療法群でそれぞれ19.0%, 15.2%であり、ハザード比は1.42(非劣性に対し95.71%信頼区間上限, 1.79; P=0.65)となった。両群での有害事象は倦怠感、性機能減退、のぼせやすさ(hot flush)であった。

結論:局所進行前立腺癌の治療においては、放射線治療と6カ月間のアンドロゲン抑制療法の併用は、放射線治療と3年間のアンドロゲン抑制療法の併用より生存率に劣る。

PMID: 19516032

平 栄(放射線腫瘍科) 訳

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