タキサンでの導入療法と同時化学療法は食道癌患者における肺代謝放射線反応と放射線肺炎の双方を増強する | 海外がん医療情報リファレンス

タキサンでの導入療法と同時化学療法は食道癌患者における肺代謝放射線反応と放射線肺炎の双方を増強する

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タキサンでの導入療法と同時化学療法は食道癌患者における肺代謝放射線反応と放射線肺炎の双方を増強する

Induction and Concurrent Taxanes Enhance both the Pulmonary Metabolic Radiation Response and the Radiation Pneumonitis Response in Patients with Esophagus Cancer.
Int J Radiat Oncol Biol Phys. 2009 Jun 12. [Epub ahead of print]
McCurdy M, McAleer MF, Wei W, Ezhil M, Johnson V, Khan M, Baker J, Luo D, Ajani J, Guerrero T.
テキサス大学M.D.アンダーソンがんセンター、放射線腫瘍科(テキサス州、ヒューストン);ベイラー医科大学、医科学者トレーニング・プログラム(テキサス州、ヒューストン)

目的:この研究のおもな目的はタキサンを含んだ化学療法と含まない化学療法での導入化学療法や同時化学療法に放射線治療を併用した患者における肺の放射線毒性を定量的に評価することである。

対象と方法:この試験の対象はテキサス大学M.D.アンダーソンがんセンターで食道癌の治療を受け、2003年11月1日から2007年12月15日にかけて化学放射線療法後の病変再評価のために18F-FDG PET-CTが施行された139例である。患者をタキサン非投与群(Group 1)、導入または同時タキサン投与群(Group 2)、導入化学療法と同時化学療法でともにタキサンが投与された群(Group 3)の3群に分けた。臨床的肺毒性はNational Cancer Institute Common Terminology Criteria for Adverse Events(NCI-CTCAE有害事象共通用語基準)第3版を用いてスコア化した。それぞれの症例で肺代謝放射線反応(pulmonary metabolic radiation response:PMRR)を明らかにするためにFDGの取り込みと放射線量との間で直線回帰を行った。各群間で臨床的毒性スコアとPMRRに有意差がないか評価した。

結果:肺炎症状の粗発生率はGroup 1, 2, 3でそれぞれ46%, 62%, 74%であった。治療別のlog(PMRR)の分散検定解析は有意な結果であった(p = .0046)。Group 3はGroup 1と比較してPMRRが61%高かった(p = .002)。Group 2はGroup 1と比較してPMRRが17%高かった(p = .015)。さらにGroup 3はGroup 2と比較してPMRRが17%高かった(p = .31)。Group 1に対するGroup 3のPMRR増強比は1.60(95%信頼区間, 1.19 2.14)であった。

結果:導入化学療法と同時化学療法としてタキサンの投与を受けた患者は、タキサンを含まない化学療法レジメン患者と比較して有意に高いPMRRと臨床的肺炎症状を有した。

PMID: 19525073

平 栄(放射線腫瘍科) 訳

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