縦郭リンパ節100個の運動解析:治療計画と適応戦略における潜在的な落とし穴 | 海外がん医療情報リファレンス

縦郭リンパ節100個の運動解析:治療計画と適応戦略における潜在的な落とし穴

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縦郭リンパ節100個の運動解析:治療計画と適応戦略における潜在的な落とし穴

Motion analysis of 100 mediastinal lymph nodes: potential pitfalls in treatment planning and adaptive strategies.
Int J Radiat Oncol Biol Phys. 2009 Jul 15;74(4):1092-9.
Pantarotto JR, Piet AH, Vincent A, van Sornsen de Koste JR, Senan S.
Department of Radiation Oncology, VU University Medical Center, Amsterdam, The Netherlands.

目的:縦郭リンパ節の運動が病巣部照射野放射線治療での局所制御を損なう可能性がある。われわれは41例の肺癌患者でリンパ節と腫瘍の運動パターンを調べた。

対象と方法:画像上明らかに縦郭リンパ節が確認できる患者を特定するために、4次元CT(4D-CT)による治療計画用CTをレトロスペクティブに評価した。Stage I患者14例、Stage III患者27例の100個のリンパ節について、すべての呼吸相の4D-CT像で輪郭の手入力を行った。リンパ節の重心位置の変化から運動を算出した。原発腫瘍に対しても、Stage IIIの16例について、すべての呼吸相で輪郭をとった。群別化したデータの多変量混合効果モデルによる統計解析を行った。

結果:リンパ節の安静呼吸時での三次元的運動の平均値は0.68cm(0.17-1.64cm)で、77%で0.5cmを超え、10%で1.0cmを超えていた。運動が最大であったのは縦隔下部で(p = 0.002)、2cm以上の直径のリンパ節はより小さなリンパ節と同様の運動を示した。検討した16例中11例で少なくとも1つのリンパ節は、対応する原発腫瘍より運動が大きかった。原発腫瘍の三次元的な運動とリンパ節の運動との間には相関は認められなかった。可動性のある原発腫瘍とリンパ節との間の2相以上、3相以上の位相オフセットは、それぞれ33%、12%のリンパ節で認められた。

結論:同一患者の原発腫瘍と異なる部位のリンパ節との間での位相オフセットを伴う縦郭リンパ節運動はよく見られる。幾何学的包括性を担保するためには患者特異的情報が必要であり、原発腫瘍のみにもとづいた適応戦略は不当である可能性がある。

PMID: 19095370

平 栄(放射線腫瘍科) 訳

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