強度変調放射線治療後で耳下腺機能障害の相対リスクが増加する理由が、ラット耳下腺での入浴・シャワー効果(Bath and Shower Effect)で説明可能 | 海外がん医療情報リファレンス

強度変調放射線治療後で耳下腺機能障害の相対リスクが増加する理由が、ラット耳下腺での入浴・シャワー効果(Bath and Shower Effect)で説明可能

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強度変調放射線治療後で耳下腺機能障害の相対リスクが増加する理由が、ラット耳下腺での入浴・シャワー効果(Bath and Shower Effect)で説明可能

Bath and shower effects in the rat parotid gland explain increased relative risk of parotid gland dysfunction after intensity-modulated radiotherapy.
Int J Radiat Oncol Biol Phys. 2009 Jul 15;74(4):1002-5.
van Luijk P, Faber H, Schippers JM, Brandenburg S, Langendijk JA, Meertens H, Coppes RP.
Department of Radiation Oncology, University Medical Center Groningen, University of Groningen, Groningen, the Netherlands.

目的:高線量が照射された耳下腺の一部に近接した領域に耐容線量未満の放射線を照射することで、その反応に影響が出るかどうか(入浴・シャワー効果:Bath and Shower Effect)を評価すること。

対象と方法:ウィスター系ラットの耳下腺全体、頭側50%、尾側50%に150-MeV陽子線を照射した。bath線量の示適線量(すなわち耐容線量以下)を特定するために、両耳下腺全体を5-25Gyで照射した。ひきつづいて両耳下腺の尾側50%(shower線量)に30Gyを各群で照射し、頭側50%に0-10Gyを照射した(bath線量)。刺激唾液流量(機能)は照射前から240日後まで測定した。

結果:両耳下腺への最大10Gyまでの照射は晩期の機能障害とはならず、よってこれは耐容線量以下と考えられた。両耳下腺の尾側50%では高線量に1-10Gyのbath線量を加えることで機能障害が増強した。

結論:脊髄と同様に耳下腺でもBath and Shower Effectが明らかとなり、これはIMRT後の機能温存が予測以下になる理由を示すものである。

PMID: 19545785

平 栄(放射線腫瘍科) 訳

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