前立腺癌の放射線治療での直腸副作用を軽減するための線量体積拘束値:MRC RT01試験ISRCTN 47772397からのエビデンス | 海外がん医療情報リファレンス

前立腺癌の放射線治療での直腸副作用を軽減するための線量体積拘束値:MRC RT01試験ISRCTN 47772397からのエビデンス

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前立腺癌の放射線治療での直腸副作用を軽減するための線量体積拘束値:MRC RT01試験ISRCTN 47772397からのエビデンス

Dose-Volume Constraints to Reduce Rectal Side Effects From Prostate Radiotherapy: Evidence from MRC RT01 Trial ISRCTN 47772397.
Int J Radiat Oncol Biol Phys. 2009 Jun 17. Gulliford SL, Foo K, Morgan RC, Aird EG, Bidmead AM, Critchley H, Evans PM, Gianolini S, Mayles WP, Moore AR, Sanchez-Nieto B, Partridge M, Sydes MR, Webb S, Dearnaley DP. Joint Department of Physics, Institute of Cancer Research and Royal Marsden National Health Service Foundation Trust, Sutton (英国)

目的:前立腺癌の根治的放射線治療は有効であるが、正常組織が近接しているため線量は制限される。臨床的意義のある晩期直腸毒性の発生頻度についての包括的な線量体積解析により、直腸線量をどのように拘束すべきかを明らかにすることができた。従来は中-高線量域(50Gy以上)の拘束が重要視されてきた。より低線量も重要であるというエビデンスが明らかとなってきている。

対象と方法:臨床的意義のある直腸毒性についての7つの評価項目(患者申告による転帰と臨床医の報告による転帰)と特定の線量を受ける直腸体積の絶対量の5%増加との間の相関について評価するために大規模多施設ランダム化試験のデータを用いた。結果はオッズ比を用いて定量化した。拘束値と晩期直腸毒性の頻度との関係を評価するために、直腸の線量体積拘束値をレトロスペクティブにあてはめた。

結果:試験された30-70Gyの線量域での少なくともひとつの線量レベルに対し7つの評価項目のうち6つに統計学的に有意な線量体積反応が認められた。提案された特定の線量体積拘束値を満たす治療計画の患者群では、これらの晩期直腸毒性の発生率の統計学的に有意な低減が認められた。V30≦80%, V40≦65%, V50≦55%, V60≦40%, V65≦30%, V70≦15%, V75≦3%の組み合わせによる線量体積拘束値の数が増えるとともに、中等度/重度の毒性(あらゆる評価項目で)の発生率が減少した。

結論:今回調べたような線量体積拘束値をあてはめて直腸の線量分布全体を考慮することにより、晩期直腸毒性の発生率が低減される。

PMID: 19540054

平 栄(放射線腫瘍科) 訳

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