乳癌患者5,717例における温存手術と乳房照射後の転帰:鎖骨上リンパ節照射の影響 | 海外がん医療情報リファレンス

乳癌患者5,717例における温存手術と乳房照射後の転帰:鎖骨上リンパ節照射の影響

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乳癌患者5,717例における温存手術と乳房照射後の転帰:鎖骨上リンパ節照射の影響

Outcome After Conservative Surgery and Breast Irradiation in 5,717 Patients with Breast Cancer: Implications for Supraclavicular Nodal Irradiation.
Int J Radiat Oncol Biol Phys. 2009 Jun 17. Livi L, Scotti V, Saieva C, Meattini I, Detti B, Simontacchi G, Cardillo CD, Paiar F, Mangoni M, Marrazzo L, Agresti B, Cataliotti L, Bianchi S, Biti G.Radiotherapy Unit, University of Florence(イタリア)

目的:乳癌温存手術を施行し、鎖骨上リンパ節照射をせずに全乳房照射のみの術後放射線治療を施行した患者の転帰と予後予測因子を評価すること。

対象と方法:pT1 T4乳癌患者5,717例がフローレンス大学で治療された。患者年齢の中央値は55才(30 80才)であった。全例の追跡期間の中央値は6.8年間(1 27年間)である。補助化学療法が1,535例(26.9%)に推奨された。タモキシフェンが2,951例(51.6%)に処方された。患者は腋窩リンパ節陽性数(PAN)により腋窩リンパ節陰性 P1、1-3PAN P2、3個以上のPAN P3の3群に分けられた。

結果:P3症例はP1, P2症例と比較して鎖骨上窩再発(SFR)の発生率が高かった。しかしながら、P3症例のSFR発生率が低かったのに対し(5.5%のみ)、遠隔転移(DM)の発生率は27.2%であった。遠隔転移のみが乳癌での生存の独立した予後予測因子であった。さらに局所再発した患者のサブグループにおいてはDMは死亡のもっとも重要な予測因子であった。

結論:われわれの検討結果から、3個以上のPANを有する患者とともに、鎖骨上窩放射線治療を受けなかった患者におけるSFR単独はまれであり、SFRは転帰に影響せず、転帰はDMの発生に依存すると考えられる。

PMID: 19540052

平 栄(放射線腫瘍科) 訳

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