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腹臥位と仰臥位とでの照射中の前立腺の動きの差についてのプロスペクティブ研究

  • 2009年8月20日

A Prospective Study of Intrafraction Prostate Motion in the Prone vs. Supine Position.
Int J Radiat Oncol Biol Phys. 2009 Aug 11. [Epub ahead of print]
Wilder RB, Chittenden L, Mesa AV, Bunyapanasarn J, Agustin J, Lizarde J, Ravera J, Tokita KM.
アーバインがんセンター(米国)

目的:仰臥位と腹臥位での照射中の前立腺の動きの差をプロスペクティブに解析し、両体位での患者満足度を調査すること。

対象と方法:15例の前立腺癌患者の前立腺に5個の位置決めの金マーカー(fiducial gold seed)を埋め込んだ。患者は高線量率小線源治療で2,200cGyの治療を行った後、強度変調放射線治療(IMRT)で5,040cGyまで照射した。腹臥位でCTシミュレーションとIMRTを施行した。最初5回のIMRT治療で、電子ポータル画像システムを用いて前後方向(AP)像と側面像を治療前後に撮像した。その後、それぞれの患者を仰臥位に位置決めしなおして手順を繰り返し、最終的には600画像が撮像された。

結果:照射中の前立腺の動きの平均値±標準偏差は腹臥位と仰臥位でそれぞれ、2.1±1.2mmと1.7±1.4mm(AP, p = 0.47), 2.2±2.0mmと1.6±1.8mm(上下方向, p = 0.16), 1.0±1.2mmと0.6±0.9mm(左右, p = 0.03)であった。患者の80%が仰臥位のほうがより快適であると述べた(p = 0.02)。

結論:仰臥位と腹臥位は同等の前後方向、上下方向での照射中の前立腺の動きの大きさ(2mm)であった。仰臥位と腹臥位との間に前後方向、上下方向の前立腺の動きの大きさに有意差がなく、患者は仰臥位のほうがより快適であったため、われわれの施設では現在、前立腺と精嚢に対するIMRTは仰臥位で施行している。

PMID: 19679405

平 栄(放射線腫瘍科) 訳

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