ホルモン受容体陰性状態での二次原発乳癌の発生 | 海外がん医療情報リファレンス

ホルモン受容体陰性状態での二次原発乳癌の発生

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ホルモン受容体陰性状態での二次原発乳癌の発生

Second Primary Breast Cancer Occurrence According to Hormone Receptor Status.
J Natl Cancer Inst. 2009 Jul 9. [Epub ahead of print]
Kurian AW, McClure LA, John EM, Horn-Ross PL, Ford JM, Clarke CA.
Affiliations of authors: Department of Medicine (AWK, JMF), Department of Health Research and Policy (AWK, EMJ, PLH-R, CAC), and Department of Genetics (JMF), スタンフォード大学医学部, スタンフォード, カリフォルニア州; 北カリフォルニア癌センター, フレモント, カリフォルニア州 (LAM, EMJ, PLH-R, CAC).

背景:乳癌の既往をもつ女性の4%に対側二次原発乳癌が発生する。最初の腫瘍のエストロゲン受容体とプロゲステロン受容体(ホルモン受容体 [HR])の状況による二次原発乳癌のリスクの差についてはほとんど知られていない。

方法:われわれは国立癌研究所のSurveillance, Epidemiology, and End Results(NCI-SEER)データベースを用いて、1992年1月1日から2004年12月31日までの間に最初に乳癌と診断された4927名の女性における対側二次原発乳癌の標準化発症率(standardized incidence ratios:SIR)と95%信頼区間(confidence interval:CI)を計算した。

結果:初発乳癌がHR陽性であった女性では、年齢、人種、暦年で調整した一般集団と比較して対側原発乳癌リスクが高かったが、二次癌のHR状態には相関しなかった(SIR = 2.22, 95% CI = 2.15 – 2.29,相対リスク [AR] = 13人/10000人年 [PY])。初発乳癌がHR陰性であった女性の対側原発乳癌リスクは、初発腫瘍がHR陽性の女性と比較して統計学的に有意に高く(SIR = 3.57, 95% CI = 3.38 – 3.78, AR = 18/10000 PY)、HR陰性二次癌となる可能性がはるかに高い傾向があった(HR陽性二次癌のSIR = 1.94, 95% CI = 1.77 – 2.13, AR = 20/10000 PY; HR陰性二次癌のSIR = 9.81, 95% CI = 9.00 – 10.7, AR = 24/10000 PY)。30才未満でHR陰性癌と最初に診断された女性は、一般集団と比較してHR陰性対側乳癌リスクが極めて高かった(SIR = 169, 95% CI = 106 – 256, AR = 77/10000 PY)。HR陰性乳癌またはHR陽性乳癌後のすべての対側原発乳癌の発生率は非ヒスパニック系白人と比較して非ヒスパニック系黒人、ヒスパニック、アジア系または太平洋諸島出身者でより高かった。

結論:対側二次原発乳癌リスクは初発癌のHR状態、年齢、人種や民族性により大いに異なる。初発癌がHR陰性の女性は一般集団と比較してHR陰性二次癌発生リスクがほぼ10倍に高くなる。これらの結果から、HR陰性癌女性に対する二次乳癌の綿密な監視をすべきである。

PMID: 19590058 [PubMed – indexed for MEDLINE]

平 栄(放射線腫瘍科) 訳

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