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胸部食道癌に対する根治的同時化学放射線療法後の晩期毒性

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胸部食道癌に対する根治的同時化学放射線療法後の晩期毒性

Late Toxicity After Definitive Concurrent Chemoradiotherapy for Thoracic Esophageal Carcinoma.
Int J Radiat Oncol Biol Phys. 2009 Mar 25. [Epub ahead of print]
Morota M, Gomi K, Kozuka T, Chin K, Matsuura M, Oguchi M, Ito H, Yamashita T.
財団法人癌研究会 癌研有明病院放射線治療部(日本)

目的:食道癌に対する同時化学放射線療法(CCRT)後の晩期心肺毒性を評価すること。

対象と方法:2002年2月から2005年4月にかけて臨床病期I-IVBの食道癌患者74例がCCRTで治療された。胸部食道扁平上皮癌患者69例がこの解析の核となっている。患者は60Gyを30分割8週間で照射され、照射期間内に2週間の休止期間をとり、2サイクルのフルオロウラシル/シスプラチンの化学療法を同時に併用された。最初の照射野には原発巣、転移を有するリンパ節、そして鎖骨上、縦郭、そして腹腔リンパ節領域を含めた。晩期毒性はRTOG(Radiation Therapy Oncology Group)/EORTC(European Organiation for Research and Treatment of Cancer)late radiation morbidity scoring scheme(晩期放射線反応評価規準)により評価した。

結果:年齢の中央値は67才(45-83才)であった。全例での追跡期間の中央値は26.1カ月、解析時に生存中の患者での追跡期間の中央値は51.4カ月であった。5件のGrade 3以上の心肺毒性が4症例で認められ、Grade 5の心不全とGrade 3の心膜炎が認められたのが1症例、その他はGrade 3の心筋梗塞、Grade 3の放射線肺炎、そしてGrade 3の胸水であった。75才以上のGrade 3以上の晩期心肺毒性の2年累積発生率は29%であったのに対し、それより若年の患者では3%であった(p = 0.005)。

結論:拡大照射野での本試験で用いられたCCRTは若年患者では忍容可能であるが、75才を超える高齢患者では容認されない。

PMID: 19327900

平 栄(放射線腫瘍科) 訳

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