高齢者の乳房温存療法:術後寡分割照射と通常分割照射の長期成績 | 海外がん医療情報リファレンス

高齢者の乳房温存療法:術後寡分割照射と通常分割照射の長期成績

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高齢者の乳房温存療法:術後寡分割照射と通常分割照射の長期成績

Breast-conserving treatment in the elderly: long-term results of adjuvant hypofractionated and normofractionated radiotherapy.
Int J Radiat Oncol Biol Phys. 2009 Sep 1;75(1):76-81.
Kirova YM, Campana F, Savignoni A, Laki F, Muresan M, Dendale R, Bollet MA, Salmon RJ, Fourquet A; Institut Curie Breast Cancer Study Group.
キュリー研究所 放射線腫瘍科(フランス)

目的:術後通常分割照射(NF)または小分割照射による放射線治療(RT)を受けた高齢乳癌患者における長期原病生存率(CSS)、局所領域無再発生存率(LRFS)、そして無転移生存率(MFS)を評価すること。

対象と方法:1995年から1999年にかけて367例の70才以上で転移のないStage T1またはT2腫瘍の女性がInstitut Curieで乳房温存手術と術後照射で治療された。乳腺部分切除術(リンパ節切除術は施行もしくは無施行)の後、放射線治療が施行された。患者は総線量50Gy(25分割、週5回照射)での全乳房照射後に必要な場合は腫瘍床への追加照射を行うNF-RTスケジュール、または総線量32.5Gy(1回線量6.5Gy/5分割、週1回照射)で追加照射なしのHF-RTスケジュールのいずれかを受けた。HF-RTスケジュールはより高齢の患者に対して適応された。

結果:NF-RT群は317例、HF-RT群は50例であった。追跡期間の中央値は93カ月(9-140カ月)である。5年、7年CSS, LRFS, MFSは両群で同等であった。NF-RT、HF-RTで5年CSSはそれぞれ96%, 95%、LRFSは95%, 94%、MFSは94%, 95%であり、7年CSSはそれぞれ93%, 87%、LRFSは93%, 91%、MFSは92%, 93%であった。

結論:このレトロスペクティブ研究の結果から、HF-RTスケジュールは高齢患者に対してはNF-RTの容認可能な代替療法である。しかしながら、これらの結果を確認するためには大規模なプロスペクティブ・ランダム化試験が必要である。

PMID: 19168297

平 栄(放射線腫瘍科) 訳

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