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サバイバーのケアに関する研究が癌サバイバー会議の焦点に:隔年会議の目標は、「癌サバイバーの人生の質と長さの向上」

  • 2012年7月3日

    NCIプレスリリース 2012年6月14日

    本日の会議「癌サバイバーシップ研究:科学をケアに生かす(Cancer Survivorship Research: Translating Science to Care)」には、第一線の専門家が400人以上集まる。この会議では、肥満のおよぼす影響はすべての癌サバイバーにとって同じではないという可能性や、米国において多額かつ増加する、癌サバイバーの経済的負担などに焦点が当てられる。

    2002年から隔年ごとに癌サバイバーシップ研究会議が開催され、研究者と臨床家が癌サバイバー研究に参加している。同会議は米国癌協会の行動研究センター(Behavioral Research Center)、米国国立癌研究所・癌サバイバー支援室、ランス・アームストロング財団、米国疾患対策予防センターの共同主催である。

    肥満は、長年、公衆衛生上の大きな問題であるが、あるセッションでは、癌サバイバーにとっての肥満の影響が焦点となった。肥満はすべての癌サバイバーに同じように影響するわけではないことを示す集団調査について議論する。また、癌サバイバーが最も必要としている行動変容介入(習慣化された行動パターンを変えること)についての動物実験結果も、新たに発表されることになっている。

    専門家はさらに、回復力あるいはストレスや逆境に効果的に対処する能力について検討する。癌サバイバーに関する研究では、癌サバイバーの健康や幸福を損なうおそれのある、癌の身体的・心理社会的影響に対処するための方法に取り組み、実証することが試みられてきた。このセッションでは、癌を患った後の回復力や成長に関する最近の科学的知見に焦点をあてる他、癌生存者の回復力と幸福を促す、心理社会的プログラムについても紹介されることになっている。

    米国の癌サバイバーの経済的負担は相当なものであり、将来的に大きく増加することが予測される。癌サバイバーの経済的問題というタイトルのセッションでは、癌サバイバーの医療費、雇用形態、医療保険、医療の利用機会に関する最近の研究の概要が提供される。また、癌サバイバーやその家族の将来をより良くするため、研究や政策的介入において、研究が不十分な領域や修正の余地がある事項を第一線の研究者が指摘する。

    本年の会議でも癌サバイバー支援者プログラムが実施される。このプログラムでは20人の癌サバイバー・アドボケートに対し、旅費奨励金が提供される。それによりアドボケートたちは、会議に出席し、癌サバイバーに関する主要な研究を直接学び、他の支援団体のリーダーや癌サイバイバー研究者らと交流することができる。同プログラムの参加者は、研究支援経験や、会議への出席を将来の支援活動に役立てられるか、あるいは地域教育のために、会議から得られるツールの利用案に説得力があるかどうかに基づいて選定された。

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    寺澤多恵 訳
    朝井鈴佳(獣医学・免疫学) 監修
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    原文

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