2011/11/15号「肥満と癌研究」特別号◆(枠囲み記事)「口腔ミクロビオームを探る」「ヨーグルトの健康への影響について分析」 | 海外がん医療情報リファレンス

2011/11/15号「肥満と癌研究」特別号◆(枠囲み記事)「口腔ミクロビオームを探る」「ヨーグルトの健康への影響について分析」

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2011/11/15号「肥満と癌研究」特別号◆(枠囲み記事)「口腔ミクロビオームを探る」「ヨーグルトの健康への影響について分析」

同号原文

NCI Cancer Bulletin2011年11月15日号(Volume 8 / Number 22)

 日経BP「癌Experts」にもPDF掲載中~
PDFはこちらからpicture_as_pdf
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◇◆◇ 枠囲み記事「口腔ミクロビオームを探る」/「ヨーグルトの健康への影響について分析」 ◇◆◇

口腔ミクロビオームを探る今後数カ月にわたり、口腔癌患者から採取したDNAサンプルがNCIからニューヨーク大学医療センターのDr. Richard Hayes氏とDr. Zhiheng Pei氏に送られる。サンプル中のヒトDNAの研究というよりは、口腔ミクロビオームと癌との関連性を探るために、微生物DNAの塩基配列を決定する予定である。

この解析の被験者はNCIが支援する癌予防に関する大規模臨床試験に参加した人たちである。彼らは2000~2005年に実施された臨床試験に参加した時点では癌に罹患していなかった。臨床試験参加にあたり、各人が自宅で口をすすいだ液を郵送してDNAサンプルを提供した。

NCIに届けられ、後の研究用に保存されたこのサンプルには、各ドナーの口腔内の微生物DNAが含まれている。この試料は、癌と診断される前のサンプルであり、癌症状が発現する前の口腔ミクロビオームを研究する稀な機会を提供する。

「ミクロビオームを研究することで、癌を引き起こす可能性のある未知の細菌性物質を同定できるかもしれません」とPei氏は述べる。「ミクロビオームはわれわれの新たな研究対象です」。

ヨーグルトの健康への影響について分析ヒトと動物モデルを同時に対象とした最近の研究で、Dr. Jeffrey Gordon氏らは一卵性双生児とヒト化させた微生物叢を移植したマウスの腸内ミクロビオームに対するヨーグルトの影響を調べた。

研究者たちは、ヨーグルト摂取前の4週間、摂取中の7週間、摂取後の4週間にわたり、被験者・被験動物の糞便サンプルを採取した。この4カ月間に、食事による糞便ミクロビオームの構成に大きな影響はないように見えた。しかし、実際にはいくつかの微生物遺伝子の発現に変化をもたらしており、代謝産物の変化が尿中で確認された。

「この研究で、食事介入が全身性の影響をもたらす可能性があることが明らかになりました。微生物集団そのものは変わっていないにもかかわらず、その活動性に変化があったことは興味深いことです」とDr. James Goedert氏は述べている。

マウスとヒトで同様の研究結果が得られたことは、今回の研究アプローチが、生細菌を含む食物摂取の影響を特定するための方法として、より広範に使えることを示唆する。

「食事と食事に含まれるさまざまな微生物の反応が交わるところで全体的な調査を行うことが基本的に可能であるということです」と、Gordon氏は最近のポッドキャストで解説している。

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村上 智子  訳
金田 澄子 (薬学) 監修
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