ヘリカルトモセラピーにおける動きによる線量アーチファクト | 海外がん医療情報リファレンス

ヘリカルトモセラピーにおける動きによる線量アーチファクト

更新日

Facebookでシェアする Twitterにツィートする LINEに送る print

ヘリカルトモセラピーにおける動きによる線量アーチファクト

Motion-induced dose artifacts in helical tomotherapy.
Phys Med Biol. 2009 Sep 4;54(19):5707-5734.
Kim B, Chen J, Kron T, Battista J. London Regional Cancer Program, ロンドンヘルスサイエンスセンター(カナダ)、 西オンタリオ大学(カナダ)

腫瘍の動きは時間とともに寝台の位置、ガントリー回転とMLCリーフ開度のすべてが変化するヘリカルトモセラピーのような複雑な治療装置では特に問題となる。この試験でわれわれはヘリカルトモセラピーでの腫瘍の動きの影響を調べた結果、(1)dose rounding(線量丸め誤差)、(2)dose rippling(線量波紋アーチファクト)、(3)IMRT leaf opening asynchronization effect(IMRTリーフ開度非同期効果)という3つの特徴的な動きによる線量アーチファクトが明らかとなった。Dose roundingとdose ripplingによる影響は以前に報告されているが、IMRT leaf opening asynchronization effectは新たに発見された動きによる線量アーチファクトである。Dose roundingは腫瘍が動く方向に沿って標的体積縁近傍で照射される線量分布の半影が拡大することである。Dose ripplingは、寝台移動と腫瘍の動きの縦方向成分との間の相互作用の非同期により一連の周期的な線量の最大値と最小値が寝台移動方向にそって標的領域内に観察されることである。IMRT leaf opening asynchronization effectはリーフ開度と腫瘍の動きの両者の時間的パターンの相互作用の非同期により起こる。それぞれの線量アーチファクトの特性を、IMRTではないヘリカルトモセラピー症例(non-IMRT症例)とIMRTでのヘリカルトモセラピー症例(IMRT症例)に対してコンピュータシミュレーションと実験的検証により、標的の動きの振幅と周期の関数として個々に調べた。シミュレーションプログラムで作成された縦方向の線量プロファイルは、non-IMRT症例、IMRT症例ではPTV領域内で実験データとはそれぞれ+/-0.5%、+/-1.5%以内で合致した。Dose rounding effectは半影を標的の動きの最高最低振幅で最大20.5mm増大させ、その幅は1.0cmから5.0cmであった。Dose ripplingは標的の運動周期が10秒と異常に長くなった際に最大25%の大きさと計算された。IMRT leaf opening asynchronization effectはPTV領域内に-29%から7%の線量差をもたらした。この動きにより発生する線量アーチファクトの情報は肺のトモセラピーによる治療に対する最適な動きの低減戦略で重要であると考えられる。
PMID: 19729710

平 栄(放射線腫瘍科) 訳

printこの記事を印刷する Facebookシェアする Twitterツィートする LINE送る

免責事項当サイトの記事は情報提供を目的としてボランティアで翻訳・監修されています。翻訳の記事内容や治療を推奨または保証するものではありません。

注目キーワード

新着ドキュメント

一覧

arrow_upward