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125I前立腺小線源治療患者712例における泌尿器症状のフレア:長期追跡調査

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125I前立腺小線源治療患者712例における泌尿器症状のフレア:長期追跡調査

Urinary Symptom Flare in 712 (125)I prostate brachytherapy patients: Long-Term Follow-Up.
Int J Radiat Oncol Biol Phys. 2009 Feb 9. [Epub ahead of print]
Keyes M, Miller S, Moravan V, Pickles T, Liu M, Spadinger I, Lapointe V, Morris WJ.
Provincial Prostate Brachytherapy Program, British Columbia Cancer Agency(カナダ)

目的:継続調査した前立腺小線源治療患者712例に対し晩期での泌尿器症状の一過性悪化(”泌尿器症状のフレア”)、症状悪化の予測因子、直腸・泌尿器毒性との関連、勃起不全発生を検討した。

対象と方法:1998年から2003年の期間に刺入を受けた患者を対象とした(追跡調査期間の中央値57カ月)。国際前立腺症状スコア(International Prostate Symptom Score:IPSS)、Radiation Therapy Oncology Group (RTOG)毒性、勃起機能などのデータをプロスペクティブに集積した。フレアとは、IPSSが治療後の最低値(nadir)より5点以上増加および8点以上増加することと定義した。フレアの発生について、患者特性や腫瘍および治療特性との関連を調べた。個々の変数と多変量モデルは、Cox比例ハザード法を用いて検定した。

結果:フレアの発生率は、IPSSが刺入後の最低値より5点以上増加とフレアを定義した場合52%、8点以上増加と定義した場合30%であった。有症状患者のうち、フレア発生6カ月以内に症状が消失したのは65%、1年以内は91%であった。フレアは、刺入後の16-24カ月に発生することが最も多かった。多変量解析によりフレアの予測因子となったのは、いずれのフレア定義でも、ベースラインIPSSが高いことと刺入後の最大IPSSが高いことであった。アンドロゲン抑制は、フレア発生率が低くなる予測因子であった(IPSS ≧5)。糖尿病と前立腺浮腫は、フレアの発生頻度が高くなる予測因子であった(IPSS≧8)。フレア例では、RTOG Grade 3泌尿器毒性とRTOG Grade 2以上の直腸毒性の発生率が高かった。勃起不全とフレア発生との間に関連は認められなかった。

結論:泌尿器症状のフレアは、前立腺小線源治療後によくみられる一過性の現象である。ベースラインIPSSが高いことと刺入後の最大IPSSが高いことは、フレアの最も強い予測因子であった。フレアに伴って、RTOG Grade 3泌尿器毒性の高い発生率とRTOG Grade 2以上の直腸毒性の割合が高いことが認められた。

PMID: 19211199

平 栄(放射線腫瘍科) 訳

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